- 1 : 2011/09/18(日) 20:39:03.24
-
~立てこもり現場にて~
純一「うぐっ!?」
新人「た、橘主任!!」
純一「ぐっ……ぼ、僕は大丈夫、人質は?」
新人「だ、大丈夫って撃たれてんスよ!!」
純一「どうなったって聞いてるんだ!」
新人「……ひっ!?」
係長「おい、早く救急車を呼べ!」
新人「は、はいっ!」
純一「く、くそ……」
係長「落ち着けぇ。マル対は無事に保護、マル被は確保だ」
新人「か、係長……」
純一「そ、そっか……良かっ……(あ、あれ意識が……)」
純一(ぼ、僕はここで死ぬのか……はるかを、残して……)
純一(い、や……だ……まだ……)
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1316345943/
- 2 : 2011/09/18(日) 20:40:15.51
-
~橘家にて~
はるか(もう、ダーリンったら遅いなぁ……)
はるか(今日の晩御飯はせっかく上手に出来たのに……)
はるか(『美味しい』って言ってくれるかしら?)
はるか(晩ご飯のあとは私も……なあんて♪)
はるか(んふふっ、楽しみだなぁ)
ジリリーン ジリリーン
はるか(あ、電話だ。ダーリンからかしら?)
ジリリーン ジリリーン
はるか「はい、橘です」 - 3 : 2011/09/18(日) 20:43:28.26
-
はるか「あっ、いつもお世話に……えっ? う、撃たれた!?」
はるか「…………あっ、は、はい、大丈夫、です」
はるか「そ、それで……主人は大丈夫なんですか」
はるか「はい、はい……」
はるか「輝日東総合病院ですね、わかりました! すぐ行きます!」ガチャッ
はるか(や、やだ……)
はるか(は、早く病院に……)
はるか(う、撃たれたって、どうして……)
はるか(お願い、死なないで!)
はるか(ダーリン、すぐ行くから!) - 4 : 2011/09/18(日) 20:46:36.95
-
~輝日東総合病院にて~
係長「あぁ、奥さん。わざわざすいませんねぇ」
はるか「主人は無事なんですか!」
係長「大丈夫ですよ。詳しい話は後にしますが……」
はるか「は、はい……」
係長「撃たれたっていっても、弾がちょぃと腕を掠めただけでね」ボリボリ
はるか「そ、それで?」
係長「あぁ、さっき治療……まぁ、簡単な手術も終わって、今は病室で休んでますよ」
はるか「そ、そうですか……」
係長「ただねぇ……」 - 5 : 2011/09/18(日) 20:49:40.03
-
はるか「え?」ビクッ
係長「まぁ、ちょぃとばかり出血が多かったのと、撃たれたショックがあるんで……」
はるか「はい……」
係長「病院の先生が言うには、傷の様子を見ながら、一週間程は入院することになりそうですな」
はるか「い、一週間……」
係長「具合が良ければ自宅療養に切り替えて、通院って話だそうです」
はるか「い、今、主人に会えるんでしょうか?」
係長「あー麻酔で寝てるようですけど……一緒に先生のところにいきますか?」
はるか「は、はい、お願いします!」 - 7 : 2011/09/18(日) 20:53:01.49
-
~病室にて~
係長「それじゃぁ、私は事件の処理がありますんで、ここいらで失礼しますよ」
はるか「は、はい。ありがとうございました」
係長「あぁ、そうそう。明日になったらウチのモンを寄越しますんで、よろしくお願いします」
はるか「はい」
はるか「純一君……」
はるか「無事で良かった……」
はるか「人質を助けようとして……」
はるか「無茶ばっかり……」
はるか「ううん、それがあなたのいい所なのはわかってる……」
はるか「でもね、私のこと……一人ぼっちにする気なの?」
はるか「『おじいちゃんとおばあちゃんになっても一緒』って約束したじゃない……」グスッ
はるか「バカ……」
はるか「良かった……無事で……」 - 8 : 2011/09/18(日) 20:55:38.59
-
~入院1日目 早朝 病室にて~
純一「ぅ……あ、あれ……うっ!」
はるか「純一君! 良かった! 気がついたのね!」
純一「あれ……はるか? どうして?」
はるか「どうしてじゃないでしょ! 人質を助けるために撃たれたって……」
純一「そ、そうだ!?」ガバッ
はるか「ダメよ、動いちゃ!」
純一「あぐっ…… う、腕が……」
はるか「今、看護婦さんを呼んでくるから……絶対に動いちゃダメよ!」
純一「わ、わかったよ……」
はるか「約束してね!」ガチャッ
………… - 9 : 2011/09/18(日) 20:58:29.70
-
純一(そうか……僕は……)
純一(マル被に撃たれて……係長が人質は無事だって……)
純一(それで、現場で意識を失って……)
純一(…………)
純一(あの子……大丈夫だったかな?)
純一(……ここは)
純一(……ここは、病院なのかな?)
純一(右腕がうずく……)
純一(…………)
純一(はるか……泣いてたのか……)
純一(……ダメだな、僕は)
純一(はるかを悲しませないって約束したのに……)
純一(…………) - 11 : 2011/09/18(日) 21:01:34.53
-
~入院1日目 朝 病室にて~
はるか「ダメ! 絶対安静って先生に言われたでしょ?」
純一「そ、そうだけど、食事ぐらい……」
はるか「左手じゃ食べずらいでしょ? 何のために私がいると思ってるの?」
純一「……う、うん」
はるか「はい、あーんして?」
純一「……あ~ん」
美也「にぃに!」ガチャッ
純一「うわっ!?」
はるか「美也ちゃん! 来てくれたのね」
純一「み、美也……どうして?」
美也「ねぇねから電話で……にぃにが仕事中に怪我をしたって!」
純一「お、お前、仕事は?」
美也「そんなの休んだに決まってるでしょ!」
はるか「うんうん」 - 13 : 2011/09/18(日) 21:04:26.52
-
純一「や、休んだって……お前」
美也「それで、怪我はどうなの?」
はるか「うん……しばらく入院しなきゃいけないけど、命に別状はないって」
美也「そっかぁ……良かったぁ……」
純一「大袈裟だよ」
はるか「大袈裟じゃないでしょ! 純一君、撃たれたのよ!」
美也「ええっ?! にぃに撃たれたの?」
はるか「そうよ。人質を助けようとして犯人に撃たれたの。いわば名誉の負傷ね」
美也「そっかぁ……凄いね!」
純一「だ、だから……大袈裟だって」
美也「それで! 犯人と人質は?」
はるか「犯人は逮捕。人質の女の子は無事だって」
美也「そっかぁ……良かったぁ」
純一「どうして、はるかが説明してるんだ……」 - 14 : 2011/09/18(日) 21:07:14.63
-
美也「ねぇ、にぃに! 撃たれたのってどんな感じ?」
はるか「そうよ、どんな感じだったの?」
純一「そうだなぁ……撃たれた場所が痛いっていうより、まず熱くて……」
美也&はるか「うんうん、それで?」
純一「それから急に激しい痛みが……って、何の話だよ?」
美也「もぉ~ 命に別状はないんでしょ?」
純一「そ、そうだけど……」
はるか「まぁまぁ、美也ちゃん。その話はもう少し良くなってからにしましょ?」
純一「……さっきまで、一緒になって聞いてたじゃないか」
はるか「そ、それは…… 撃たれた経験なんて、滅多に聞けるもんじゃないから」
美也「そうよ! ねぇねの言うとおり!」
純一「うぐっ……(二人が揃うと手がつけられない……)」 - 18 : 2011/09/18(日) 21:10:37.52
-
美也「さぁて、にぃにが無事ってわかったし、私帰るね♪」
純一「も、もう帰るのか?」
美也「だって、ねぇねたちの邪魔しちゃ悪いし…… あ~んって♪」
はるか「もぅ、美也ちゃんたら///」
純一「こ、こいつは……」
美也「にししし。せっかくなんだから、ねぇねにいーっぱい、甘えればいいよ♪」
はるか「そうよね、せっかくなんだし♪」
純一「ふんっ、美也に言われなくてもそうさせてもらうよ」
美也「まったくにぃにとねぇねはしょうがないなぁ……」
純一「お前が言ったんじゃないか!」
美也「ま、いいや♪ じゃ、また来るから。ばいばーい!」
はるか「ばいばーい。またね、美也ちゃん♪」
純一「あ、嵐かあいつは……」
はるか「……ほら? さっきの続き……あ~ん♪」
純一「あ、あ~ん」 - 19 : 2011/09/18(日) 21:13:53.34
-
~入院1日目 お昼 病室にて~
コンコンコン
純一「ど、どうぞ……」
塚原「あぁ……やっぱり橘君か」
純一「ひ、ひびきさん!」
はるか「わお。ひびきちゃん、来てくれたのね! ……って、あれ?」
純一「どうしたの?」
はるか「うん……私、ひびきちゃんには連絡してなかったはずなのに、どうして?」
塚原「昨日、緊急患者が担ぎこまれて、それが君と同じ名前だったのを、今朝引継ぎで見てね」
純一「そ、そういえば、ここの病院のお勤めだったんですよね」
はるか「……ダーリンが怪我をしたって聞いて、病院に飛んで来たからすっかり忘れてたわ」
塚原「……まぁ、それで時間が空いたから顔を出したって訳」
純一「そうだったんですか、わざわざありがとうございます」 - 20 : 2011/09/18(日) 21:16:29.12
-
はるか「じゃあ、ひびきちゃんがダーリンの担当をしてくれるの?」
塚原「あのね、私はまだ見習いみたいものだから、担当も何もないよ」
はるか「え~ひびきちゃん、つめた~い」
純一「ひびきさんは、ご実家の病院を継がれないんですか?」
塚原「ああ、将来的にはそのつもりだよ」
純一「ふむふむ」
塚原「ただ、今は色んな経験を積まないといけないから、ここで勉強させてもらってるってことね」
はるか「へ~そうだったんだ」
塚原「『へ~』って、はるかにはこの話、したことあるはずだけど?」
はるか「う~ん、そうだったかしら?」
純一「も~しょうがないなぁ、はるかは」デレデレ - 22 : 2011/09/18(日) 21:19:20.56
-
塚原「はぁ…… また時間があったら顔を出すと思うけど……」
はるか「うん♪」
塚原「病院はそういうことをする場所じゃないから」
はるか「『そういうこと』って?」
塚原「そうやって、人目と場所を考えずに、イチャイチャとくっつくのをやめなさい、って言ってるの」
純一「ははは……」
はるか「私たち、いつでもこんな感じよ? ねっ?」チュッ
純一「そ、そうだね」チュッ
塚原「はぁ……ここは病院なんだから、せめて人目のないときにして///」
はるか「も~ひびきちゃんの意地悪ぅ~」
塚原「はいはい、ご馳走さま。お大事にね」ツカツカ - 24 : 2011/09/18(日) 21:22:16.00
-
~入院1日目 夕方 病室にて~
新人「失礼しまーす」
純一「やぁ、来てくれたのか」
新人「ちょ、ちょっと主任! 誰っスかこの超絶美人は!!」
はるか「橘の妻のはるかです。主人がいつもお世話になってます」
純一「うん、ウチのはるか。君は初めてだっけ?」
新人「いや~話には聞いてましたけど……まさかここまでとは……」
はるか「まぁ……お上手なんですね」
新人「いや~ だって創設祭で至上初の三年連続のミスサンタって……高校の時は伝説だったんっスよ!」
はるか「わお。あなた、輝日東高校なの?」
純一「うん、僕たちの後輩だよ。しかし、そんなことになってるのか?」
新人「そうですよ~ 今までもこれからも決して破られることがない、まさに伝説の人です!」
はるか「もー照れちゃうわ~ ダーリン♪」
新人「へ?」 - 26 : 2011/09/18(日) 21:24:53.09
-
純一「あぁ、これがいつものはるかだから。さっきのは猫を被ってただけ」クスクス
はるか「意地悪、言・わ・な・い・で♪」
新人「超絶美人の上に主任にゾッコンじゃないっスか! くぅ~羨ましい」バタバタ
純一「……お前、何しに来たんだ」
新人「あ!? この書類を届けろって係長からです」
はるか「はい、ダーリン」
純一「あぁ、ありがとう」
新人「ホント、物凄く仲イイですよね……どうやって捕まえたんですか? 後学の為に是非!」
純一「どうやってって……なぁ?」
はるか「うん、この人に逮捕されちゃったから……もう逃げられないの」
新人「うはっ!! 逮捕!! えっと……俺、その窓から飛び降りていいっスか?」
純一「いつまでも馬鹿なこと言ってないで、あれからからどうなったのか教えてくれ」
新人「あ、はい……」 - 29 : 2011/09/18(日) 21:28:21.45
-
はるか「席、外した方がいい?」
純一「まぁ、はるかにもあとで話すことだし…… 大丈夫だよな?」
新人「そっスね、問題ないと思います」
はるか「うん。それじゃ、遠慮なく」
新人「えっと……マル被ですが、もう書類送検済みです」
純一「うん、調書は誰が巻いてくれたの?」
新人「あぁ、それは班長が。係長は主任の怪我の処理で手が離せなかったんで」
純一「そっか、あとで二人にお礼を言っとかないと」
新人「そうっスね。それと人質になった女の子の親御さんから、どうしても主任にお礼を言いたいと」
純一「お礼? う~ん、別にいいのに」
新人「いや、どっちかっていうと親御さんより、女の子が主任に会いたがってるみたいで」
はるか「女の子って?」
新人「あぁ、人質になってた4歳の女の子です。課長からは主任の状態が問題ないならお受けするようにと」
はるか「ふ~ん」 - 30 : 2011/09/18(日) 21:30:42.19
-
純一「僕は別に構わないよ」
新人「了解です。課長に報告しときます」
純一「えっと、他には?」
新人「あと、さっきの書類っスけど……」
純一「あぁ、なんだい?」
新人「傷病関係の届出の書類だそうです。それから病院から診断書を取ってくれ、って係長が」
純一「そうか、わかった」
新人「はい、書類は係長があとで取りにくるそうです」
純一「うん、バタバタしてるのに悪かったね、ありがとう」 - 35 : 2011/09/18(日) 21:32:38.39
-
新人「いいんスよ、あとオヤジから「ゆっくり休んで体を治してから復帰するように」だそうです」
純一「うん、明日僕からも電話をするけど、「了解しました」と伝えておいてくれ」
新人「了解っス」
純一「……オヤジ、怒ってなかったか?」
新人「えっと『怪我は問題だけど、強盗犯検挙と人質の無事救出で部長賞もんだ』って、超ご機嫌でしたよ」
純一「そっか、オヤジが怒ってないなら良かったよ」
新人「じゃぁ、俺はこれで失礼しますね。早く復帰してくださいよ、班長が『仕事が増えた』って機嫌悪くて」
純一「それも、僕から連絡入れとくよ」
新人「頼んます」ニカッ
………… - 36 : 2011/09/18(日) 21:36:16.63
-
はるか「はぁ……」
純一「どうしたの?」
はるか「……お仕事してる時の純一君、すっごく素敵だったわ♪」
純一「そ、そうかな?」
はるか「ええ! もう素敵過ぎてキュンキュンってなっちゃった///」
純一「そっか……///」
はるか「あんなに素敵な純一君を、普段見られないなんて残念だわ」
純一「はるかにそう言ってもらえると、僕も嬉しいよ」チュッ
はるか「もぅ……ダメよ、怪我してるんだから」チュッ
純一「だって……」チュッ
はるか「あん……誰か来ちゃう、から……今度ね」チュッ
純一「んっ……」チュッ - 38 : 2011/09/18(日) 21:39:40.43
-
はるか「もぅ……そういうところだけ、ワンちゃんみたいなんだから」チュッ
純一「そ、そうかな?」
はるか「絶対安静なんだし。それに、ひびきちゃんに怒られたばっかりでしょ?」
純一「そ、そうだね」
はるか「だ・か・ら、お預け、ね?」
純一「わ、わかった……」
はるか「私、一度お家に帰って、お片づけと荷物の整理してくるから」
純一「うん」
はるか「また、明日来るけどそれまで大人しくしててね?」
純一「わかってるよ。気をつけて」チュッ
はるか「ありがと、純一君♪」チュッ - 40 : 2011/09/18(日) 21:42:17.91
-
~入院2日目 朝 病室にて~
純一「はるかは……流石にまだ来ないか」
純一「確かに右腕は痛むけど、それ以外は平気だからなぁ」
純一「……暇だ」
梅原「よぉ、大将!」
純一「う、梅原! 来てくれたのか」
梅原「何だ何だ、思ったより元気そうじゃないか?」
香苗「おはよ、橘君」
純一「あ、香苗さんも来てくれたんだ?」
香苗「うん、仕入れの帰りだったから、一緒にね」
純一「あれ、子供も連れてきたの?」
梅原「おう、家の大事な跡継ぎだからな」
純一「大事な……って、まだ2歳じゃなかったっけ?」
香苗「こんな小さい子を、市場に連れて行っても無駄じゃない?って言ってるんだけどね~」 - 42 : 2011/09/18(日) 21:45:30.59
-
梅原「いや~俺も子供の頃はオヤジに連れられて、良く市場に行ってたもんだぜ?」
純一「へえ~梅原もそうだったのか?」
梅原「おう。意外と憶えてるもんだからな、小さい時のことってさ」
純一「まあ、お前がそう言うんだから、そうなんだろうな」
梅原「それにしても、美也ちゃんから、大将が撃たれた、って聞いた時は驚いたぜ?」
香苗「ホント。まぁ『大したことない』とは聞いてたから、安心はしてたけど」
純一「美也のやつ、本当におしゃべりだな……」
梅原「まぁまぁ、それでも可愛いところもあるんだから。なぁ、いつだったっけ、あれ?」
香苗「あれ? あぁ、この前、お友達とお店に来た時でしょ?」
純一「あれ?」
梅原「そうそう! いやな、美也ちゃんが友達を連れてウチの店に来てくれたんだけどさ……」
純一「うん」 - 43 : 2011/09/18(日) 21:48:31.07
-
梅原「来たのが美也ちゃんも含めて、女三人だったもんだから……」
梅原「香苗が『彼氏はいないのか?』って聞いたんだよ」
純一「へぇ、それで美也のやつ何て?」
香苗「うん、そしたらね『お兄ちゃんぐらいカッコいい人がいたら考える』って。ね?」クスクス
梅原「そうそう。未だにお兄ちゃん思いって、泣かせる話じゃねぇか」クックックッ
純一「美也がそんなことを……そういえば、病院に来てくれたのも、はるかの次に美也だったな……」
香苗「やっぱり?」クスクス
梅原「おぉ、そういえば森島先輩……じゃなくて、はるかさんは来てないのか?」
純一「うん、荷物を取りに家に帰ってるけど、午前中には顔を出すんじゃないかな?」
梅原「そっかぁ……久しぶりに顔を拝めると思ったんだけど……残念だぜ」
香苗「……あなた、まだそんなこと言ってるの?」
梅原「い、痛っ!? た、大将がいるんだから、やめてくれよ」
純一「あはは、完全に香苗さんの尻にしかれてるな、梅原は」
香苗「まったく、そろそろ戻らないとお昼の準備に間に合わなくなるよ」
梅原「おう、そうだな。 ……悪いけど、先に車に行っててくれるか?」 - 46 : 2011/09/18(日) 21:51:29.56
-
香苗「はいはい。それじゃ橘君、お大事にね」
純一「ありがとう、香苗さん」
梅原「…………よし、行ったか」
純一「どうしたんだ、梅原?」
梅原「いやな、大将も入院してるだけじゃ、暇だろうと思って……これを、な」
純一「こ、これは……『ホワイトエンジェル』と『浜辺の妖精たち』じゃないか!?」
梅原「ふふん、香苗にバレないよう、こっそり持ってくるのに苦労したんだぜ」
純一「本当にいいのか、こんなお宝本を……」
梅原「いいってことよ。俺と大将の仲じゃないか」
純一「梅原……やっぱりお前は心友だな」
梅原「はるかさんに見つからないように、気をつけろよ?」
純一「そ、そうだな」ゴソゴソ
梅原「それじゃ、香苗が待ってるから、そろそろ行くぜ」
純一「梅原、ありがとうな」
梅原「おう、怪我が治ったら、はるかさんと店に来てくれよ。歓迎するぜ」 - 48 : 2011/09/18(日) 21:54:22.94
-
~入院2日目 昼 病室にて~
はるか「ごめんね、純一君。来るのが遅くなっちゃって」
純一「気にしないで。家のこともあるのに、ありがとう」
はるか「何言ってるの、そんなこと当たり前でしょ?」
純一「そうだね。いつも、はるかがしっかりやってくれてるから、安心して仕事に専念出来るよ」
はるか「もう……ありがと///」チュッ
純一「そういえば、午前中に梅原が来てくれたよ」
はるか「梅原君が?」
純一「うん、香苗さんと子供も一緒にね」
はるか「二人も一緒だったの?」
純一「ああ、何でも店の跡継ぎの英才教育みたいでさ、一緒に市場に連れて行ってるみたいだよ」
はるか「そっか~ 梅原君も頑張ってるんだね」
純一「うん。今度、店に来てくれってさ」
はるか「いいな~ 私も早く純一君との子供が欲しいなぁ?」 - 51 : 2011/09/18(日) 21:57:18.19
-
純一「まぁ……怪我が治ってからね///」
はるか「うん、そう思ってお家で色々作ってきたの♪」
純一「色々?」
はるか「えぇ、早く怪我が治りますようにって、栄養のあるものをいーっぱい作ってきたから」
純一「病院食は味気ないから助かるよ」
はるか「ちょうどお昼だし、私が食べさせてあげるね」
純一「それじゃあ、お願いしようかな」
はるか「どれが食べたい?」
純一「そうだな……じゃあこの肉じゃがを」
はるか「これね? はい、あ~んして?」
純一「あ~ん」
塚原「はぁ……あの子たちはまったく……」スタスタ - 53 : 2011/09/18(日) 22:01:33.25
-
~入院3日目 朝 病室にて~
樹里「……失礼します」
純一「あれ……樹里君? ……どうしたの?」
樹里「はい、お兄さんがお怪我をされたと聞きまして、居ても立ってもいられず、こうして参上しました」
純一「う~ん、僕は君のお兄さんじゃないんだけど?」
樹里「いえ、美也さんのお兄さんなんですから、僕にとっても兄同然ですよ」
純一「君も頑張るというか、しつこいというか……」
樹里「僕は美也さんのお陰で目が覚めたんですから……当然です」
純一「当然ねぇ……」
樹里「はい! 美也さんのあの時の言葉がなければ、僕はまだ世間知らずのお坊ちゃんのままでしたから」
純一「う~ん、何て言ってたんだっけ?」
樹里「はい『いつまで甘えたりいじけてるの! そんなんじゃ一生一人ぼっちだよ!』」
純一(美也がなぁ……)
樹里「『悔しかったら、森島先輩のハートを射止めたお兄ちゃんみたいになりなさい!』」
純一「そっか」 - 56 : 2011/09/18(日) 22:04:48.88
-
樹里「見事、森島先輩のハートを射止めたお兄さんのようになって、僕も美也さんのハートを射止めてみせます」
純一「……あいつのどこがいいの?」
樹里「何を言っているんですか!? 誰にでも分け隔てなく接する広い心……」
純一(……早く帰ってくれないかな)
樹里「優しいだけなく、時には厳しくも接してくれる思いやりの深さ……」
純一(樹里君も、以前と比べたら素直でいいヤツになったとは思うけど……)
樹里「そして……あの全てを癒してくれる天使のようのな笑顔……」ウットリ
純一(笑顔…… 美也『にししし』)
樹里「あの笑顔の前では……って聞いてますか?」
純一「……え? うん、聞いてるよ」
樹里「とにかく! 美也さんみたいな素晴らしい女性は他にいません! あ、お兄さんの奥さんは別ですよ」
純一「ありがとう。……まぁ、嫌われない程度に頑張って」
樹里「ありがとうございます、お兄さん!!」
純一「だから、お兄さんじゃないって……」 - 58 : 2011/09/18(日) 22:07:39.71
-
~入院3日目 昼 病室にて~
係長「お邪魔するよ」
純一「あ、係長、お疲れ様です」
はるか「こんにちは、お世話になってます」
係長「あぁ、奥さんも一緒でしたか」
はるか「はい。利き手が使えないと、何かと不便みたいで」
係長「そうですか、そうですか。ウチのかみさんに聞かせてやりたいねぇ」
純一「……えっと、何かありましたか?」
係長「あぁ、人質になった女の子の親御さんが挨拶に来たいって話、聞いてるよな?」
純一「はい」
係長「今日、一緒にみえられてるから。あ、どうぞ」
母親「はい、失礼します……」
幼女「…………」
純一「えっと……こんにちは」 - 59 : 2011/09/18(日) 22:11:09.43
-
母親「この度は家の娘を助けるために怪我をなさったとかで……本当にありがとうございました」
純一「いえ、当然のことですから……」
幼女「…………」ジィー
母親「ほら、刑事さんにお礼は?」
純一「い、いや、それは……」
幼女「……にーたん、あーとっ」ペコリ
はるか「わお♪ なんてキュートなのかしら♪」ギュッ
係長&母親「え?」
純一「は、はるか……」
はるか「大丈夫? 怪我はなかったの? 怖かったわよね?」ナデナデ
幼女「…………」ニッコリ
はるか「……!?」
係長「え、えーと……」 - 60 : 2011/09/18(日) 22:13:36.09
-
はるか「純一君、えらいわ! この子を助けるためなら怪我も本望よね!」
母親「え、えっと??」
幼女「……こぇ」スッ
はるか「まぁ!? 折鶴? にーたんのために?」
幼女「…………」コクコク
はるか「わお♪ ありがとう! ほら、ほら純一君!」
純一「あ、ありがとうね」ニコッ
はるか「あなたのために、この子がわざわざ作ってくれたんだから、大事にしないと!」
純一「そ、そうだね、大事にするよ」
幼女「…………」ニッコリ
はるか「あぁ、もうなんてキュートなんでしょ。ね、ね? お家に連れて帰っちゃダメ?」
純一「は、はるか……ダメに決まってるだろ」
はるか「やっぱりそうよねぇ……ざ~んねん」
係長&母親「…………」ポカーン
………… - 61 : 2011/09/18(日) 22:16:39.15
-
はるか「はぁ~ もの凄くキュートな女の子だったわぁ」
純一「……うん、あの子が無事で良かったよ」
はるか「……純一君はお仕事、本当に頑張ってるのね」
純一「ど、どうしたんだい、急に」
はるか「あの子と家族の笑顔を純一君が守ったのよ! 凄いじゃない」
純一「まあ、当然のことだよ」
はるか「……ねぇ、私が人質になっても、純一君は助けてくれる?」
純一「も、もちろんだよ!」
はるか「本当に? ねぇねぇ、どんな風に?」
純一「う~ん、そうだなぁ……」
………… - 62 : 2011/09/18(日) 22:19:38.68
-
はるか『む、無駄な抵抗はやめなさい!』
犯人『へっへっへっ。随分、威勢のいいねぇちゃんだな』
はるか『こ、こんなことをしたって、逃げられないんだから!』
犯人『うるせぇ! へらず口を叩いたって、誰も助けに来ねぇよ!』
はるか『あの人が、あの人が来てくれるわっ!』
犯人『あの人ぉ? へっへっへっ誰だか知らねぇが、……今は俺とお前しかいないんだぜ?』
はるか『や、やめて!? 触らないで! このケダモノ!!』
犯人『へへへっ、ちょっと大人しくしてりゃぁ、すぐに気持ち良くしてやるぜ?』
はるか『きゃぁ~ た、助けて……助けてダーリン!!』
??『その薄汚い手を離せ!!』
犯人『だ、誰だ!?』
はるか『あ、あぁ……やっぱり、来てくれたのね!』
純一『僕が来たからにはもう安心だよ、はるか』キラーン
………… - 65 : 2011/09/18(日) 22:23:06.26
-
はるか「あ~ん、素敵♪」
純一「そ、そうかな?///」
はるか「やっぱり純一君は、私のヒーローよ」チュッ
純一「はるかこそ……君は僕のプリンセスだよ」チュッ
はるか「あ~ぁ~……」
純一「こ、今度はどうしたの?」
はるか「うん、私も頑張って、早く子供が欲しいなぁ……って思っちゃった///」
純一「は、はるか……///」
はるか「ねぇ、今から頑張っちゃおうか?」
純一「え? い、今から??」 - 69 : 2011/09/18(日) 22:26:07.04
-
はるか「ほら、怪我をしたり命の危機がある時は、子供が出来やすいって言うじゃない?」
純一「た、確かに聞いたことはあるけど……」
はるか「ねぇ……だめ?」
純一「え、えっと……」ゴクリ
はるか「怪我……痛むの?」
純一「だ、大丈夫かも」
はるか「ほんとに……痛く、ない?」ツツ
純一「うっ……くっ……へ、平気」
はるか「声、苦しそうだよ? んっ……」チュッ
純一「こ、これは……うっ」チュッ - 72 : 2011/09/18(日) 22:29:11.54
-
はるか「……? これは……?」
純一「……え? あ、そ、それは!?」
はるか「……ふ~ん」
純一(ま、マズい……はるかの顔色が……)
はるか「なぁに、この本?」ニッコリ
純一「そ、それは梅原のやつが……」
はるか「梅原君?」
純一「そ、そう梅原がね……」
はるか「純一君の本じゃないのね?」
純一「…………」コクコク
はるか「じゃぁ、必要ないわよね?」ニコニコ
純一「ま、まだ全部見て……」
はるか「必要ないわよね?」ニコニコ
純一「は、はい……」 - 74 : 2011/09/18(日) 22:33:00.27
-
~入院3日目 夜 病室にて~
純一(はぁ…… はるかのやつ、かなり怒ってたなぁ……)
純一(さすがに枕の下なんて、ベタな隠し場所がいけなかったのか……)
純一(せっかく梅原が持ってきてくれた、お宝本だったのに……)
純一(……悪いのは僕で、お宝本に罪はないんだ、はるか!)
純一(どうか、無事でいてくれ……)
棚町「やっほー 元気してる?」
純一「か、薫じゃないか!?」
田中「……こんばんは」
純一「た、田中さんも!?」
棚町「梅原君に、純一が入院してるって聞いてね~」
田中「そうそう、久しぶりだし、顔を見に行こうって薫がね」
純一「そっか。来てくれて、ありがとう」 - 76 : 2011/09/18(日) 22:36:28.92
-
棚町「あれ、はるかさんはいないの?」
純一「は、はるかはちょっと……」
棚町「あれー? もしかしてケンカでもしちゃった?」
純一「ま、まぁ……」
田中「ふーん、あの人でも、怒ることなんてあるんだ?」
棚町「……じゃあ、今ならこーんなことしても大丈夫?」ピタッ
純一「こ、こら、薫。くっつくな」
田中「薫、やめなよ~」
棚町「えへへ~ いいじゃない? 昔はよくこうやってたんだし」
純一「こ、こら……痛っ!?」
棚町「だ、大丈夫?」
田中「ほら~ だから言ったじゃない」 - 77 : 2011/09/18(日) 22:39:40.07
-
純一「……っ」
棚町「……ご、ごめん、看護婦さん呼んだ方がいいかな?」
純一「だ、大丈夫だよ。急に動くと、まだちょっと痛むだけだから」
田中「も~ 薫はしょうがないんだから」
棚町「うん、ホントにごめんなさい……」シュン
純一「……それより、おめでとう。この前の展覧会、見に行ったよ」
田中「あ、橘君も見に行ったんだ?」
純一「うん、あれだけの中で金賞なんて、凄いじゃないか」
棚町「うん…… しばらく結果が出なくてね……もしかしたら、最後かも?……って思って頑張ったんだ」
純一「何言ってるんだ。薫には才能があるじゃないか。その薫が努力までしたら無敵だよ」
棚町「そ、そうかな?」
田中「そうだよ~ 薫、頑張ってたもんね」
純一「本当に頑張ったんだな。おめでとう、薫」
棚町「……えへへ。てーんきゅ」 - 85 : 2011/09/18(日) 22:43:48.27
-
~入院4日目 夜 病室にて~
純一(はるか……今日は来てくれなかったな……)
純一(やっぱりお宝本のことで、怒ってるのか……)
純一(…………)
純一(はるかがいながら、僕はお宝本にうつつを抜かして……)
……ガチャッ
はるか「じゅ、純一君?」
純一「は、はるか、来てくれたんだ?」
はるか「うん……今日はごめんなさい」
純一「ぼ、僕のほうこそ……はるかの気持ちも考えないで……お宝本なんて……」
はるか「ううん、純一君も男の人だから、ああいう本に興味があるのはわかるの……」
純一「で、でも、それではるかイヤな思いをするなら、僕はお宝本なんて金輪際……」
はるか「本当……?」 - 89 : 2011/09/18(日) 22:46:27.53
-
純一「ほ、本当に決まってるじゃないか!(は、はるかのためだ……我慢、我慢!)」
はるか「ありがとう、純一君」
純一「う、うん」
はるか「……あ、あのね?」
純一「ど、どうしたの?」
はるか「う、うん……」プチプチ
純一「え? は、はるか?(と、突然服を……)」
はるか「男の人って……ううん、純一君はこういうのが好きなの?///」
純一「こ、これは……『ホワイトエンジェル』に出ていた、天使の翼レース付きの……」
はるか「ちょ、ちょっと恥ずかしかったけど……買ってきちゃった///」
純一「ぼ、僕のためにわざわざ……」 - 91 : 2011/09/18(日) 22:49:22.79
-
はるか「ねぇ、どうかな?///」
純一「……も、もっと近くで見せてくれないかな」ゴクッ
はるか「う、うん……これでいい?///」
純一(し、真珠色をした天使の翼レースが、はるかの胸に押し上げられて……)
純一(まるで天使が純白の羽を広げてるようだ……)
はるか「へ、変じゃないかな?///」
純一(そして……はるかが息をするたびに、胸が上下して……)
純一(まるで、天使が羽ばたいてるように見える……)
はるか「じゅ、純一君?」
純一「……はっ!? ご、ごめん……感動のあまり、見とれてしまって」
はるか「そ、そうなんだ……良かった///」 - 95 : 2011/09/18(日) 22:52:19.38
-
純一「さ、触っても……いいかな?」
はるか「いいよ……純一君が触りたいんだったら///」
純一「よ、よし……」ゴクリ
はるか「……あんっ///」
純一(こ、これは……シルクの滑らかな触り心地に加えて……)
純一(レースに施された刺繍が、程よい抵抗の指ざわりを演出している……)
はるか「んっ……くすぐったい///」
純一(しかも、はるかの肌が羞恥で赤く染まると……)
純一(透けている部分が、まるで桃色の花が咲いたように……まさかここまでの演出が……)プチッ
はるか「……え?」 - 99 : 2011/09/18(日) 22:55:23.16
-
純一「はるか!」ガバッ
はるか「きゃっ!?」
純一「は、はるか……いいよね?」ハァハァ
はるか「だ、だって純一君、怪我が……」
純一「いいんだ! 今すぐはるかが欲しい!」
はるか「もう……いけないワンちゃんね///」
純一「だ、だめかな?」
はるか「……あのね、凄く寂しかったのよ?」
純一「う、うん……」
はるか「……可愛がってね///」
純一「はるか!」
はるか「あっ……んっ……」 - 102 : 2011/09/18(日) 22:57:42.47
-
~同時刻 病室前~
塚原(はるかが『ダーリンとケンカしちゃった!』って、泣きながら電話をしてきたから様子を見に来たけど……)
塚原(どこがケンカしてるのよ……)
塚原(これじゃあ、病室に入れないじゃないの///)
塚原(まったく、馬鹿馬鹿しいったら///)
塚原(……仕事に戻りましょ)
塚原(はぁ……)
塚原(私もいい人、探そうかなぁ……)
七咲「せーんぱい」
塚原「!?」ビクッ
七咲「あれ、どうしたんですか?」 - 111 : 2011/09/18(日) 23:00:11.99
-
塚原「な、七咲? 今日は夜勤?」
七咲「いえ、今日は日勤です。帰ろうかなって思ってたら、塚原先輩がいらしたので」
塚原「こら、病院では『先生』でしょ?」
七咲「そうでした、ごめんなさい」ペコリ
塚原「うん、なるべく気をつけてね。他の人たちの手前もあるし」
七咲「はい。それより……どうかしたんですか?」
塚原「え、な、何が?」
七咲「はい、なんだか顔が赤いですけど?」
塚原「そ、そんなことないよ///」
七咲「そうですか? あれ、そこって橘先輩の病室ですよね?」
塚原「そ、そうね」
七咲「うーん。一言、挨拶してから帰ろうかな」
塚原「な、七咲! 橘君は薬で寝ていたみたいだから、今度にしなさい」
七咲「……それじゃあ仕方ないですね、またにします」
塚原「そ、そうしなさい(ふぅ……)」 - 113 : 2011/09/18(日) 23:02:17.22
-
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいま した!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです (正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、 これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じていま す。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸 れたのか、それは人それぞれだと思います。 少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちに なってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にあり がとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお 願いします! ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした! - 114 : 2011/09/18(日) 23:02:59.01
-
七咲「ん~~」ジィー
塚原「ど、どうしたの?」
七咲「いえ……なんでもありません」ニコッ
塚原「……そ、そう」
七咲「それじゃ、塚原先生、お疲れさまでした!」
塚原「はい、お疲れ。気をつけて帰ってね」
七咲「はい、先生もお仕事頑張ってください」
塚原「……つ、疲れるわ」
おわり
- おすすめSS