1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:05:07.89 ID:EihnZvWEO
マミホーム

マミ「…よし、準備完了ね」

杏子「おぉ、すげー!旨そうじゃん」

マミ「ふふ、がんばって作ったからね」

杏子「なあ、ちょっと食べてもいいかい?」

マミ「ダメよ?みんなと一緒に食べるんだから」

杏子「ちぇっ」

引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1325311507/

3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:07:00.02 ID:EihnZvWEO
マミ「それに、そろそろ来るはずよ」

杏子「そうだな、さやか達早く来ないかな」

ピンポーン

杏子「おっ!」

マミ「来たみたいね」

杏子「ああ!」

5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:09:15.91 ID:EihnZvWEO
ガチャッ

マミ「みんな、いらっしゃい」

さやか「こんちわー!」

まどか「マミさん、杏子ちゃん、こんにちは」

ほむら「こんにちは」

マミ「はい、こんにちは」

杏子「遅いぞー」

6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:11:10.78 ID:EihnZvWEO
さやか「えぇ?時間通りに来たじゃん」

杏子「もっと早く来てもいいじゃんかよ」

さやか「はぁ?何それ?」

マミ「まぁまぁ、時間は十分あるんだし、大丈夫よ?」

杏子「まあ…そうだけどさ」

さやか「べぇー」

杏子「なっ!さやか、てめぇ!」
7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:13:11.55 ID:EihnZvWEO
さやか「へへーんだ」

杏子「ふんっ」

まどか「もぉ、まただよ」

ほむら「もう見慣れたわ」

マミ「喧嘩しちゃダメよ?ほら、3人とも上がって?」

さやか「はいはーい、お邪魔しまーす」

まどか「お邪魔しますっ」

ほむら「お邪魔します」

9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:15:29.12 ID:EihnZvWEO
さやか「うわっ、すごっ!」

マミ「ふふっ、そうかしら?」

さやか「これ全部マミさんが作ったの?」

マミ「ええ、佐倉さんが手伝ってくれたから助かったわ」

さやか「へぇー、杏子がねぇ」

杏子「…なんだよ?」

さやか「別にぃー?」

10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:17:08.90 ID:EihnZvWEO
まどか「凄く美味しそうだね、ほむらちゃん」

ほむら「ええ、これで手作りは凄いと思うわ」

マミ「ありがとう、がんばって作ったかいがあったわ」

杏子「なあマミ、全員揃ったんだしもう始めてもいいんじゃない?」

マミ「ええ、そうね…それじゃあ始めましょうか」

マミ「私たちだけの大晦日パーティーをね!」

11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:19:03.27 ID:EihnZvWEO
さやか「待ってましたー!」

マミ「それじゃあ、簡単にスピーチでもやって貰おうかしら?」

杏子「スピーチ?なんでそんなことしなきゃいけないんだよ?」

マミ「だってその方がパーティーっぽいじゃない」

杏子「なんだそりゃ?」

さやか「まぁいいんじゃない?」
13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:21:19.80 ID:EihnZvWEO
杏子「じゃあ、さやかがやれよ」

さやか「えっ?なんで?」

杏子「なんだよ、できないのか?」

さやか「むっ…スピーチくらいできるわよ!」

杏子「じゃあやってくれよ」

さやか「よーし!」

ほむら「相変わらず単純ね」

まどか「てぃひひ」

16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:23:14.77 ID:EihnZvWEO
マミ「美樹さん、お願いね」

さやか「はい、えぇと…うーん…あっ、そうだっ」

さやか「スピーチとスカートは短い方がいいって言うけど」

さやか「杏子ってスカート履かないよね」

杏子「はぁ?いいじゃん別に」

杏子「つーかそれ、この前テレビでやってた奴のパクりじゃんか」

さやか「べ、別にパクりじゃないわよ!昔からの常套句なんだから」
17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:25:23.68 ID:EihnZvWEO
さやか「それに横やり入れないでよ」

杏子「え?あたしは槍なんてだしてないぞ?」

さやか「出したじゃん」

杏子「いや、出してないって」

さやか「いーや、出した」

杏子「出してないって言ってるじゃんか!」

さやか「何よ!」

杏子「お前こそ何だよ!」

さやか「杏子ーっ!」

杏子「さやかぁー!」
18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:27:40.54 ID:EihnZvWEO
まどか「もう、2人ともやめてよー」

ほむら「話が進まないわよ」

マミ「ふふ、美樹さんと佐倉さんは仲が良いんだか悪いんだか分からないわね」

まどか「えー?絶対に仲良しですよ?」

さやか「違う!」

杏子「仲良しなんかじゃないぞ!」
19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:30:07.95 ID:EihnZvWEO
マミ「はいはい、でもこれじゃあね…なら…」

マミ「鹿目さん、あなたにお願いしてもいい?」

ほむら「!」

まどか「えっ?わ、私がスピーチを?」

マミ「うん、できる?」

まどか「んと…言ったことないから…その…」

ほむら「まどか、がんばって」

ほむら(聞いてみたい)
20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:32:15.94 ID:EihnZvWEO
まどか「んー…わかったよ、言ってみるね?」

ほむら「まどか…!」

マミ「お願いね?」

さやか「あれ?あたしはもう終わり?」

杏子「さやかだとグダグダになるからな」

さやか「あんたねぇ…」

マミ「2人とも、仲良くしなきゃダメよ?」
21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:34:28.24 ID:EihnZvWEO
マミ「仲良くしないと食べちゃダメだからね?」

さやか「あーっ、ごめんなさい」

杏子「うぅ…しかたないなぁ」

まどか「あ、あの…言ってもいいかな?」

ほむら「ええ」

マミ「うん、大丈夫よ」

さやか「まどか、頼むね!」

まどか「う、うん」
23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:37:06.04 ID:EihnZvWEO
まどか「えぇーっと…その…なんて言えばいいのかな?」

まどか「言いたいことはたくさんあるんだけど…上手くまとめられないや」

ほむら「まどか、がんばって!」

まどか「てぃひひ、ありがと。ほむらちゃん」

まどか「その…今年は悲しいこともたくさんあったけど」

まどか「楽しいこともいっぱいあったの」
24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:39:56.56 ID:EihnZvWEO
まどか「それも、ここにいるみんなのおかげだよ?」

まどか「ほむらちゃんが転校してきて」

まどか「マミさんや杏子ちゃんとも仲良くなれて」

まどか「だから、今年は素敵な一年間だったんだよ」

さやか「あれ?あたしは?」

まどか「てぃひひ、もちろんさやかちゃんもね」
25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:43:07.09 ID:EihnZvWEO
まどか「さやかちゃん、ほむらちゃん、マミさん、杏子ちゃん」

まどか「みんな、私の大切なお友だちだよ!」

ほむら「まどかぁ…!」

まどか「私、みんなに感謝してるんだ、だからね」

まどか「ありがとうございまどか!」

まどか「…なんちゃって、てへへ」
27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:45:29.05 ID:EihnZvWEO
ほむら「ふふっ」

さやか「…」

マミ「…」

杏子「…」

まどか「あ、あれっ?」

さやか「…今のだじゃれ?」

まどか「う、うん…そう…かな?」

まどか「あぅぅ…やっぱり変だったよね?」

マミ「そ、そんなこと」

ほむら「そんなことないわ!」
28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:48:20.79 ID:EihnZvWEO
まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「まどか、良かったわよ」

まどか「あ、ありがと…」

マミ「う、うん。そうね、ありがとう鹿目さん」

さやか「あはは…」

杏子「急にスピーチなんて言い出すからこうなるんだよ」

まどか「うぅ…」
29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:50:49.50 ID:EihnZvWEO
ほむら「大丈夫よ、まどか」

さやか「どんまいどんまい」

まどか「やっぱり恥ずかしいよぉ…」

マミ「ごめんね?言い出しっぺの私が悪かったわ」

杏子「それよりも早く始めようぜ?」

マミ「うん、そうね…気を取り直して」

マミ「みんな、一年間お疲れさま」
30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:54:36.90 ID:EihnZvWEO
マミ「私もあなた達のおかげで、楽しい一年間を過ごせたわ」

マミ「こうやって、みんなで大晦日を迎えられたことがすごく嬉しいの」

マミ「その…去年までは正直言って、大晦日やお正月は楽しみじゃなかったけど」

マミ「今年は、みんながいてくれるからとっても楽しいわ」

マミ「だからね、みんなありがとう」
31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 15:57:08.10 ID:EihnZvWEO
杏子「そうだな、あたしもマミと同じだよ」

杏子「あたしも、一人で過ごしてたからな…」

杏子「だからさ、こうやってみんなと一緒にいれて楽しいよ」

杏子「さやかとバカやれるのも、何だかんだで楽しいからな」

さやか「えっ?そ、そう…」

杏子「へへっ」

さやか「まあ、その…あ、あたしもだけどさ」
32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:01:08.57 ID:EihnZvWEO
さやか「今まで大晦日は家族で集まってテレビとか見てたけど」

さやか「こうやって、友達で集まるのも良いよね」

マミ「でもごめんね?わざわざ私の家に来てもらって…」

マミ「あなた達は…家族がいるんだもんね…」

さやか「えっ?あぁ…大丈夫ですよ!」

さやか「あたしは家族よりも、マミさん達と過ごしたかったから!」

まどか「私もですよ」
34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:03:55.48 ID:EihnZvWEO
まどか「ね?ほむらちゃんもそうだよね」

ほむら「…ええ」

マミ「みんな…」

杏子「そうだよ、もうあたしらはさ、ひとりぼっちじゃないんだから」

杏子「そんなしけた顔すんなよ、マミ」

マミ「…うん、そうだよね」

35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:07:15.84 ID:EihnZvWEO
マミ「みんな、ありがとう」

杏子「もうこんな話はやめてさ、楽しもうぜ」

さやか「うん、そうだね」

マミ「よし、それじゃあ乾杯しましょうか?」

まどか「そうですね」

マミ「みんな、準備はいい?」

ほむら「ええ、大丈夫よ」

マミ「それじゃあ…」

5人「かんぱーい」
36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:09:23.69 ID:EihnZvWEO
マミ「たくさんあるから、遠慮しないで食べてね?」

さやか「いただきまーす!」

杏子「どれも旨そうだな!」

まどか「どれを食べようかな…?」

まどか「ほむらちゃんは何食べる?」

ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん?」
37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:11:11.21 ID:EihnZvWEO
ほむら「えっ?」

まどか「ほむらちゃんは何れから食べる?」

まどか「いっぱいあるから迷っちゃって」

まどか「だから、ほむらちゃんのと同じのを食べようかな、なんて」

ほむら「そうね、なら…これを食べましょう」

まどか「うんっ」
38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:13:23.85 ID:EihnZvWEO
まどか「んー、おいしー!」

マミ「ありがとう」

ほむら「…」

マミ「…暁美さん、お口に合わなかったかしら?」

ほむら「…いえ、美味しいわ」

マミ「そっか、良かった」

さやか「ほんと美味しいわ、さすがマミさんだね!」

杏子「うめぇ!」

マミ「ふふっ」
40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:16:52.50 ID:EihnZvWEO
ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん…」

まどか(今日のほむらちゃん、何だか元気がないよね…?)

まどか(どうしたのかな?どこか気分でも悪いのかな…?)

まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「…なに?」

まどか「大丈夫?どこか気分でも悪いの?」
41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:20:23.36 ID:EihnZvWEO
ほむら「えっ?」

まどか「その…今日のほむらちゃん、元気がなさそうだから」

まどか「ちょっと心配で…」

ほむら「…そう、心配してくれてありがとう」

ほむら「でも、私は大丈夫よ」

まどか「そう?良かった」

ほむら「…ええ」

ほむら(私は…)
43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:23:55.05 ID:EihnZvWEO
ほむら「…」

さやか「ねえ、マミさん」

マミ「ん?どうしたの?」

さやか「どうやったら料理の腕、上達するんですか?」

マミ「えっ?」

さやか「あたしも最近、料理をちょっと練習してるんですけど」

さやか「なかなか上手くできないから」

さやか「どうやったら、マミさんみたいに上手くなれるのかなーって」
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:27:25.90 ID:EihnZvWEO
杏子「なんだよ?誰かに手料理でも食べさせたいのか?」

さやか「な、なんだって良いでしょ!」

さやか「…とにかく、あたしもマミさんみたいに上手くなりたい!」

マミ「そうねぇ…なら、私が教えてあげるわ」

さやか「えっ、マジっすか?」

マミ「うん、時間はあるし大丈夫よ」

47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:30:04.77 ID:EihnZvWEO
まどか「良かったね、さやかちゃん」

さやか「やったー!」

マミ「ふふっ」

杏子「なら、あたしが味見してやるよ」

さやか「はいはい」

ほむら「…」

まどか(ほむらちゃん…)
48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:32:23.18 ID:EihnZvWEO
まどか「…ねえ、ちょっといいかな?」

ほむら「えっ?」

まどか「ついてきて?」

ほむら「まどか…?」

さやか「あれ?どこいくの?」

まどか「ちょっとほむらちゃんに話したいことがあるの」

まどか「すぐ戻ってくるから!」

さやか「ふーん」
49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:34:26.09 ID:EihnZvWEO
まどか「向こうの部屋借りてもいいですか?」

マミ「ええ、大丈夫よ」

まどか「ありがとう、マミさん」

ほむら「?」

まどか「ほむらちゃん、こっちだよ」

ほむら「…ええ」

さやか「どうしたんだろ?」

杏子「さぁ?」

マミ「暁美さん…」
50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:37:03.18 ID:EihnZvWEO
まどか「うん、ここなら大丈夫かな?」

ほむら「…まどか、どうしたの?」

まどか「その…私の勘違いかもしれないんだけどね?」

まどか「ほむらちゃん…何か悩みごとがあるの?」

ほむら「!?」

まどか「今日のほむらちゃん、何時もより元気がないし」

まどか「さっきからずっと、下向いてたから気になっちゃって…」
52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:39:38.60 ID:EihnZvWEO
まどか「だからね?何か悩みごとがあるんだったら私に話してくれないかな?」

まどか「少しでもほむらちゃんの力になりたいから…」

ほむら「まどか…」

まどか「ダメ、かな…?」

ほむら「…ううん、ありがとう」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「でも大丈夫、悩みごとはないわ」
53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:41:24.82 ID:EihnZvWEO
まどか「えっ?そうなの?」

ほむら「…」

まどか「あっ…ごめんね?勝手に変なこと言っちゃって」

ほむら「でも…」

まどか「…ほむらちゃん?どうしたの?」

ほむら「私は…」

まどか「えっ?」

ほむら「…怖いの」
54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:43:26.49 ID:EihnZvWEO
まどか「…怖い?」

ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん…やっぱり何かあるんだよね?」

まどか「なら、何でも私に言って?私、ほむらちゃんを助けたい」

ほむら「まどか…」

まどか「ね?だから、私なんかでよければいくらでも頼って欲しいな」

ほむら「まどか…私…私っ…」
55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:45:48.95 ID:EihnZvWEO
ほむら「不安なの…怖いの…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「やっとの思いでワルプルギスを倒して…あなたを助けることができた」

ほむら「そして、それからもあなた達と一緒にいることができた」

ほむら「それは凄く嬉しいことよ…凄く嬉しい」

ほむら「…でも、それが怖いの」

まどか「えっ?」
57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:48:30.68 ID:EihnZvWEO
ほむら「最近…これは夢なんじゃないかって思うようになってきて…」

まどか「…夢?」

ほむら「ワルプルギスを倒したのも、あなた達と一緒にいることも全部」

ほむら「全部夢か幻なんじゃないかって…」

まどか「そんな…」

ほむら「もう何度繰り返したかもわからない…」

ほむら「そしてやっとここまで来ることができた…」
58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:51:04.24 ID:EihnZvWEO
ほむら「さやかもマミも杏子もみんな無事…」

ほむら「そして何より、まどか…」

ほむら「あなたが今もこうして一緒にいてくれる」

ほむら「…みんな私なんかと友達になってくれて、遊んでくれて…」

ほむら「私は…幸せなのよ」

ほむら「でも、その幸せが怖い…!」
60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:54:11.72 ID:EihnZvWEO
ほむら「そんなの、今まで有り得なかった」

ほむら「必ず誰かが死んで、まどかを助けることもできなかった…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「有り得ないのよ、この幸せは!」

ほむら「それを…マミや杏子の話を聞いて感じたのよ」

ほむら「この幸せな一年間は夢なんじゃないかって…」

ほむら「今も私は夢の中にいるんじゃないかって…」
62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 16:56:49.02 ID:EihnZvWEO
ほむら「だから…私は…」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどか…」

まどか「大丈夫だよ、これは夢でも幻でもないよ」

ほむら「…でも」

まどか「この一年間はね?ほむらちゃんが頑張った証だと思うな」

ほむら「頑張った…証…?」

まどか「うん、今までずっとほむらちゃんが頑張り続けてきた証」
66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:00:24.57 ID:EihnZvWEO
まどか「だからね、これは夢でも幻でもないんだよ」

まどか「みんな本物、本当のことなんだよ!」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん、ありがとう」

ほむら「えっ?」

まどか「私たちがこうやって、みんなといられるのはね」

まどか「ほむらちゃんのおかげだよ」

まどか「だから、ありがとう」
67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:03:32.13 ID:EihnZvWEO
まどか「てぃひひ!」

ほむら「…ありがとう、でも礼を言うのは私の方よ」

ほむら「迷子になってた私を助けてくれたのはあなた達…」

ほむら「さやか、マミ、杏子…そして、まどか」

ほむら「あなた達が私を助けてくれたから…!」

まどか「じゃあ、ここにいるみんなが頑張ったからだね?」

ほむら「…うん」
69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:05:32.07 ID:EihnZvWEO
ほむら「夢でも…幻でもないのよね…?」

ほむら「全部…全部本当のことなのよね?」

まどか「うん、そうだよ」

まどか「ほむらちゃん」ギュッ

ほむら「あっ…」

まどか「てへへ、これが夢や幻だったら伝わらないでしょ?」

ほむら「…うん、暖かい」
70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:08:50.04 ID:EihnZvWEO
まどか「私も暖かいよ、だって本物のほむらちゃんの温もりだもん」

ほむら「まどか…」

まどか「だから大丈夫、何も怖いことはないんだよ?」

ほむら「うん…」

まどか「それに、これから楽しいことはたくさんあるんだから」

まどか「だから悲しまないで笑おうよ」

まどか「そしたらもっともっと楽しくなると思うなぁ」
73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:11:11.17 ID:EihnZvWEO
ほむら「ふふっ…そうね、そうだよね」

まどか「うんっ!」

ほむら「…まどか、またあなたに助けてもらったわ」

まどか「えっ?」

ほむら「私はいつもあなたに助けてもらってばかりよ」

まどか「えー?そうかなぁ?」

ほむら「ええ、あなたにはとても感謝してるわ」
74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:14:40.93 ID:EihnZvWEO
まどか「えへへ、照れるよぉ」

ほむら「ふふっ」

まどか「でも、それは私も同じだよ?」

ほむら「?」

まどか「私もほむらちゃんにいっつも助けてもらってるもん」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん、本当にありがとう」

まどか「そしてこれからもよろしくね?」
77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:16:45.56 ID:EihnZvWEO
ほむら「…うん、もちろんよ!」

まどか「てぃひひ!ありがと」

まどか「来年はもっともっと遊ぼうよ!」

ほむら「ええ!」

まどか「明日は初詣に行こうね」

ほむら「ええ、みんな一緒にね」

まどか「うんっ!」
80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:19:01.57 ID:EihnZvWEO
まどか「それじゃあそろそろ戻らないとね」

ほむら「ええ、でもその前に…まどか」

まどか「なに?」

ほむら「まどか、いつもありがとう…ううん」

ほむら「ありがとうございまどか!」

まどか「…」

ほむら「…えっ?」
81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:21:13.90 ID:EihnZvWEO
ほむら「あ、あの…」

まどか「…てぃひひ!やっぱり変だね」

まどか「ありがとうございまどか!って」

ほむら「…そう?あなたが言った時は可愛かったけど…」

まどか「えー?そう?」

ほむら「ええ、そうよ」

まどか「てぃひひ、ほむらちゃんは優しいね」

ほむら「優しい?」
82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:23:23.21 ID:EihnZvWEO
まどか「うん、気を使ってくれたんでしょ?」

ほむら「違うわよ?本当に可愛いって思ったわ」

まどか「…えへへ、そっか」

ほむら「ええ」

まどか「でも、みんなの前で言うのは恥ずかしいからもう言わないかな」

ほむら「…そう」

ほむら(ちょっと残念…)
84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 17:26:47.38 ID:EihnZvWEO
まどか「だからさ、言うのはほむらちゃんの前だけにするね?」

ほむら「えっ?」

まどか「ほむらちゃん、本当にありがとうございまどか!」

まどか「ほむらちゃんは最高の友達だよっ!」

ほむら「まどか…ありがとう」

ほむら「ううん、ありがとうございまどか!」

まどか「えへへ」

ほむら「ふふっ」

おわり

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