1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:25:40 ID:fwh.R4kE
響「鶏の鳴き声だぞ?」

貴音「響、それはコケコッコーですよ」

響「ああ、違う違う」

響「日本ではコケコッコーだけど、英語圏ではクックドゥードゥルドゥーなんだよ」

貴音「なんと、そうなのですね」

響「うんうん」

貴音「海外の鶏ともなれば、やはり英語も堪能なのですね……」

響「うん?」

引用元: http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1397463940/

2 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:28:18 ID:fwh.R4kE
響「違うよ?」

貴音「はて?違うのですか?」

響「うん」

貴音「なるほど、英語というのはやはり難しいものですからね……一握りの鶏にしか発音出来ないのでしょう……」

響「……うん?」

貴音「はて?」

貴音「違うのですか?」

響「違うぞ?」
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:31:04 ID:fwh.R4kE
貴音「それでは、一体くっくどぅーどぅるどぅーとは……?」

響「だから、鶏の鳴き声なんだけど……」

貴音「ええ、選ばれし鶏にしか発音できない、ねいてぃぶこっこが……」

響「いや、だから、ちょっと待って」

貴音「何でしょう?」

響「あの、何ていうか、その……」

響「鶏の鳴き声は、一緒なんだよ」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:35:08 ID:fwh.R4kE
貴音「一緒」

響「うん」

貴音「……何がでしょう?」

響「……うん、何ていえばいいんだろ……」

響「だから、えーっと……」

響「コケコッコーと」

貴音「はい」

響「クックドゥードゥルドゥーは」

貴音「はい」

響「一緒なんだよ」

貴音「はい」

響「はい」

貴音「……はい?」
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:38:38 ID:fwh.R4kE
響「分かんないか」

貴音「ええ、よく分かりません」

貴音「コケコッコーとくっくどぅーどぅるどぅーは別のものではないのですか?」

響「……」

貴音「……」

響「……りんご、があるじゃん?」

貴音「響、話を逸らせてはいけませんよ?」

響「いや、ちょっと聞いてよ」

響「りんごってさ、英語でなんて言う?」

貴音「それは……あっぷるでは?」
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:41:31 ID:fwh.R4kE
響「うん、そうなんだ」

響「りんごは、日本語でりんご、英語でアップル」

響「それと同じで」

響「鶏の鳴き声は、日本語でコケコッコー、英語でクックドゥードゥルドゥー」

響「そういうことだぞ」

響「分かった?」

貴音「……響」

響「何?」

貴音「……嘘はいけませんよ?」

響「えっ?」
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:47:05 ID:fwh.R4kE
貴音「つまり、響はこういいたいのですね?」

貴音「鶏の鳴き声の、コケコッコーを英語にするとくっくどぅーどぅるどぅー」

響「うん」

貴音「『an apple is red』は」

貴音「『りんごは赤い』であるように」

貴音「『the こっこ is くっくどぅーどぅるどぅー』は」

貴音「『鶏はコケコッコーである』と」

響「……まあ、ニュアンスはな、そういうことだな」

貴音「そんな訳は無いでしょう!」

響「え?何で?」
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:50:49 ID:fwh.R4kE
貴音「コケコッコーとくっくどぅーどぅるどぅーとでは!」

貴音「似ても似つかないではありませんか!」

響「えー、そうかな?」

貴音「全くの別物です!」

響「んー、でもさ、そんなこと言ったら」

響「りんごとアップルだって全然違う言葉だぞ?」
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:55:47 ID:fwh.R4kE
貴音「それは当然です!」

響「どうして」

貴音「だって、りんごにはもともと名前が無いではありませんか!」

貴音「それにそれぞれが、便利なように名前を付けるでしょう」

貴音「わたくしたちはりんご、メリケン様はあっぷると」

響「うん、だから、鶏も……」

貴音「しかし!」

響「うん」

貴音「コケコッコーはコケコッコーなのです!」
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 17:59:16 ID:fwh.R4kE
響「あー、そこが譲れないのか、貴音は」

貴音「何故ならば、何故ならば!」

響「りんごには名前が無いけど、コケコッコーにはコケコッコーがあるもんな」

貴音「そうなのです!」

貴音「りんごはりんごー!とも、あっぽぅ!とも鳴きません!」

貴音「しかし、鶏はコケコッコーと鳴くのですよ!響!」

響「良かった、やっと話が見えてきたぞ……」
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:02:37 ID:fwh.R4kE
響「そうかー、そこが気に入らないのか、貴音は」

貴音「はい!」

響「まあ、じゃあ聞いてみようか、実際に」

貴音「ええ、コケ麿をここに……」

響「いや、ネットでいいじゃん……」

響「んーっと、『鶏 鳴き声』と……」

響「はい、出てきたぞ」
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:11:32 ID:fwh.R4kE
 コケコッコー

貴音「ほら、響!聞きましたか!」

貴音「この鳴き声の!一体どこが!」

貴音「くっくどぅーどぅるどぅーだと言うのですか!」

響「うーん、これは時間がかかりそうだぞ……」

貴音「どう聞いても、『どぅ』とは言っておりません!」

響「なあ、貴音」

貴音「何でしょう」

響「取りあえずご飯食べようよ、冷めちゃうよ?」

貴音「……ですが」

響「大丈夫だよ、クックドゥードゥルドゥーは逃げたりしないよ」

貴音「……」

響「お腹すいたでしょ?ね?」

貴音「……分かりました」
13 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:17:56 ID:fwh.R4kE
いぬ美「ばうっ!」

響「はいはい、今ご飯作るから待っててね」

響「ほらほら、貴音も手伝うんだぞー」

貴音「ええ」

貴音「さ、いぬ美、よく噛んで食べるのですよ」

いぬ美「ばうっ」

貴音「……」
14 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:22:07 ID:fwh.R4kE
いぬ美「……」ガツガツ

響「いぬ美、ちゃーんと噛まないと飲み込めないぞー?」

貴音「……」

貴音「……響」

響「なに?」

貴音「つかぬ事を聞きますが」

響「うん」

貴音「わんわん、は英語で何というのでしょう……?」

響「……ばうわう、かな」

貴音「ばうわう……」

響「……」

貴音「……ばうわう」

貴「……成程、そうですか」

響「……良かった、ちゃんと飲み込めたな」
15 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:25:42 ID:fwh.R4kE
響「よし!それじゃあ自分たちも食べるぞー!」

貴音「ええ、頂くとしましょう」

響「今日のご飯は、響ちゃん特製完璧オムライスさー!」

貴音「ええ、真、完璧なオムライスですね」

響「でしょでしょー?」

響「へへっ、頂きまーす!」

貴音「頂きます」
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:31:40 ID:fwh.R4kE
響「……」モグモグ

貴音「……」モグモグ

響「……」モグモグ

貴音「……えっぐ」

響「……」

貴音「……らいす」モグモグ

響「……貴音」

貴音「……おにおん」
17 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:32:19 ID:fwh.R4kE
響「……」モグモグ

貴音「……けちゃっぷ」

響「……」

貴音「……とめいとぅ、けちゃっぷ……」

響「……」ジッ

貴音「……はて、何か?」

響「……美味しい?」

貴音「?ええ、とても」

響「うん、なら良かったぞ……」
18 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:40:57 ID:fwh.R4kE
貴音「……こっここけっこ、こけこっこー」

響「……」

貴音「えっぐ is こけっこー……」

貴音「ふろむ、コケコッコー、ふぉー、ちきんらいす、ふぉー、でぃなー」

貴音「いん、くっきんぐ……」

貴音「……くっくどぅーどぅるどぅー for くっきんぐ」

響「あの、貴音さ……」

貴音「くっくどぅーどぅるどぅー is コケコッコー……」

響「たか……」

貴音「響」

響「うん」

貴音「やはり納得いきません」

響「……うん、そっか」
19 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:48:16 ID:fwh.R4kE
響「貴音の脳内は、何ていうか、自由だよね……」

貴音「そうでしょうか」

響「うん……」

貴音「どうしてあの鳴き声が、くっくどぅーどぅるどぅーなのでしょうか……?」

ねこ吉「にゃー」

貴音「……ちなみにねこ吉は英語ではなんと?」

響「……メウ、かな」

貴音「めう、ですか……」

響「……大丈夫?」

貴音「ええ、めう、は理解が及びます」

響「良かったぞ……」
20 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 18:55:56 ID:fwh.R4kE
貴音「ばうわう、めう、くっくどぅーどぅるどぅー……」

貴音「……何故なのでしょうか」

響「ホントにな、なんでなんだろうな」

貴音「コケコッコーがくっくどぅーどぅるどぅーでさえなければ、響をこんなに困らせることもないでしょうに」

響「自覚あるのか……」

貴音「しかし!わたくしはどうしても納得がいかないのです!」ガタッ

響「わっ」

貴音「ここにわたくしは断固抗議したいのです!」

貴音「コケコッコーはのっとくっくどぅーどぅるどぅーであると!」

響「一体何が貴音をここまで駆り立てるんだろ……」
21 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:03:21 ID:fwh.R4kE
貴音「大体、英語というものはおかしいのです!」

貴音「くっくどぅーどぅるどぅーだけに限った話ではありません!」

貴音「きーらーきーらーひーかーるー♪」

貴音「が、何故ゆえ!」

貴音「Twinkle, twinkle, little star♪」

貴音「なのでしょうか!?」

響「それ、むしろ英語が先だぞ?」

貴音「どうして、きらきらの4字を歌う間に、英語ではとぅいんくるとぅいんくるなどと!」

貴音「子音をふんだんに詰め込めてしまうのですか!」
22 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:11:53 ID:fwh.R4kE
響「なあ、貴音、なんか話の方向性がさ……」

貴音「'cause this is the thriller, thriller night♪」

貴音「どうしてサビの一番の盛り上がりで!」

貴音「thの音を連発し、平気な顔をしていられるのですか!?」

響「いや、それはマイケルが……」

貴音「phoneが、ふぉん!」

貴音「 psychologyが、さいころじー!」

貴音「ghotiが!」

貴音「フイッシュなどと!」

響「違う、最後のは違うやつだぞ」
23 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:15:48 ID:fwh.R4kE
貴音「まだあります!」

響「うん」

貴音「夜はナイト!けーが頭に着けば騎士!」

貴音「極めつけは!」

貴音「rhythm」

貴音「これは一体どういうことなのですか!」

響「ていうか、結構英語に詳しいんじゃんか……」
24 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:23:31 ID:fwh.R4kE
貴音「はあ、はあ……」

響「あー、今日もしかしたら徹夜かなーこれ」

貴音「つまり、わたくした何を言いたいのかというと」

響「うんうん」

貴音「わたくしも英語が喋ってみたい!」

貴音「そういうことなのです!」

響「……そっか、勉強したんだね……」

貴音「はい!」

響「それで、よく分からなかったんだね……」

貴音「はい!」

響「マイケル、どうだった?」

貴音「素晴らしかったです!」
25 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:26:58 ID:fwh.R4kE
響「でもさ、それならなおさらしょうがないじゃないか」

響「クックドゥードゥルドゥーはクックドゥードゥルドゥーなんだ」

響「コケコッコーでも、くいどぅるるるでもない」

響「だってそれが言葉としてあるんだもん、意地張ったって仕方ないよ」

響「受け入れて、こっちが理解しようとしてあげなきゃ」

響「ね?貴音ならわかるでしょ?」

貴音「……はい」
26 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:29:37 ID:fwh.R4kE
響「ね、ほら、言ってみてよ」

響「クックドゥードゥルドゥーってさ」

貴音「……」

貴音「く、く……」

貴音「Cock-a-doodle-doo!!」

響「……」ニコッ

貴音「……」ニコッ
27 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:32:02 ID:fwh.R4kE
貴音「今、分かりました……」

貴音「これが、異文化コミュニケーションなのですね……」

響「うん?」

貴音「これが語学、留学なのですね……」

響「うーん……?」

貴音「ということは、わたくしは今、バイリンガルとなったのですね……!」

響「……?」

響「うん、その通りだぞ!」

響・貴音「あははははは!」
28 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:35:06 ID:fwh.R4kE
響「さーて、一件落着!」

響「明日も早いんだから、早く寝ようよ!」

貴音「響、申し訳ありませんでした、折角のお泊りだというのに……」

響「ぜーんぜん!自分は楽しかったよ!」

貴音「響……!」

響「皆も、貴音が来てくれて嬉しいって!ね、皆!」

いぬ美「ばうっ」

ねこ吉「にゃー」

ハム蔵「じゅっ」

ブタ太「ぶひっ」

響「ね?」

貴音「……」
29 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:38:44 ID:fwh.R4kE
貴音「……」

響「ん?どうしたの?貴音」

貴音「あの」

貴音「ブタ太は、英語では何鳴くのでしょうか……?」

響「ブタ太?ブタ太は確か……」

響「オインクオインクじゃないかな?」

貴音「なんと!」

響「変わってるよねー」

貴音「おいんくおいんくとは、きっと日本とは品種の違うブタなのでしょうね……」

響「へ?」
30 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/14(月) 19:45:13 ID:fwh.R4kE
響「……ん?貴音?」

貴音「何でしょう?」

響「ブーブーとオインクオインクは、一緒だぞ?」

貴音「……響、ウソは良くありません」

貴音「コケコッコーとクックドゥードゥルドゥーはまだ分かります」

貴音「ですが、ぶーぶーとおいんくおいんくが一緒なわけはないでしょう!」

響「え」

貴音「本当のことを正直に話すのです!」

響「ね、ねえ貴音、ちょっと……」

貴音「さあ、響!れっつとーく!わたくしが飲み込むまでは寝かせませんよ!」

響「……うぎゃー!貴音ってめんどくさいよー!」

               おわり

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