1 : アキラ 2015/01/26(月) 00:43:15.78 ID:HB7idgPGO
仮面ライダーディケイド 完結編の数年後の物語です。
ディケイド・ディエンド・キバーラ・クウガ・カメンライドされたライダー以外はsicの姿だと思って下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422200595

引用元: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422200595/

2 : アキラ 2015/01/26(月) 00:48:28.49 ID:HB7idgPGO
スカイライダー「こちらスカイライダー・・・奴はまだ発見出来てない・・・」
嵐が吹き荒れる中、上空を飛び回るスカイライダー

ストロンガー「了解した。こちらも・・・いたぞ!」
スーパー1「ニンジャを発見した、これより追撃する!」

X「我々もそっちに向かう!逃がすな!!」


1号「ニンジャの首は、我ら仮面ライダーが!」
3 : アキラ 2015/01/26(月) 00:53:39.69 ID:HB7idgPGO
嵐の中、少年の手を引いて逃げる男が一人・・・
腰にはクナイ、背中には日本刀を背負い・・・顔を隠した姿は正にニンジャ
少年「兄ちゃん・・・」
ニンジャ「ここでお別れだ・・・。俺は奴らを足止めする!」

ニンジャはそう言って、背中の日本刀を鞘から抜き取り、もと来た道を戻って行った・・・

少年「兄ちゃん!!!」
雨に打たれながら、少年は絶叫した
4 : アキラ 2015/01/26(月) 00:58:17.57 ID:HB7idgPGO
2号「居たぞ!」
アマゾン「モウニゲラレナイ。アキラメロ!」

ニンジャ「・・・・」

雨は降り止まない・・・・
ニンジャの周りには、1号・2号・V3・ライダーマン・X・アマゾン・ストロンガー・スカイライダー・スーパー1・・・
1対9
逃げ切れる訳がなかった
しかも、相手は伝説の9人ライダー・・・

しかし、ニンジャは諦めなかった
ニンジャ「・・・・変身!」
5 : アキラ 2015/01/26(月) 01:08:17.12 ID:HB7idgPGO

夏海「ここは何の世界なんでしょうか?」
ユウスケ「見た感じ・・・普通の東京だよね?」

光写真館
この写真館は、世界を渡る事が出来る。
門矢士・小野寺ユウスケ・光夏海・光栄次郎・キバーラ・・・彼らはこの写真館でいくつもの世界を旅して来た。
あのスーパーショッカーとの決戦から5年・・・あれからも旅は終わっていない


夏海「とにかく外に・・・」
窓から視線を外した夏海・・・
その時、夏海の顔を手裏剣が横切った

夏海「士君!!危ないでしょ!」
夏海の視線の先には、忍者姿の士が立っていた。
士は新しい世界に入る度に服装が変わる。
この前はダンサー、その前は宇宙飛行士・・・他には海賊や魔法使い等、その服装のバリエーションは限りない。
そして、今回は忍者・・・
6 : アキラ 2015/01/26(月) 01:18:01.96 ID:HB7idgPGO
士「せっかくの忍者だからな・・・手裏剣位は投げさせろ」
夏海「士君・・・笑いのツボ!」
士の笑いのツボを突く夏海
すると、士は馬鹿みたいに大爆笑し始めた

ユウスケ「この世界には、どんな戦士がいるんだろ?」
爆笑する士を尻目に、ユウスケが夏海に言った。
夏海「忍者って・・・昔行った世界でもありましたし・・・」
士を見て夏海が言った。
士が忍者姿になるのは、これで二度目・・・
前に訪れた世界ではハリケンジャーと云う忍者達が活躍していた。

士「何だか解らないが、写真はいつも通り・・・その上これだ・・・」
笑いやんだ士は、いつものピンぼけ写真と一枚のチラシを差し出した。
夏海「・・・これって・・・手配書?」
士が差し出したチラシには、忍者姿の男の顔が描かれた手配書だった。
7 : アキラ 2015/01/26(月) 01:36:25.80 ID:HB7idgPGO

人々が行き交う雑踏の中、少年はただ歩いていた・・・
「兄ちゃん」と別れてから3週間・・・
少年は兄ちゃんから託された物を手に、仮面ライダーから逃げ回っていた・・・
街頭テレビで見たニュースによると、兄ちゃんは無事に仮面ライダーから逃げ切れたらしい
しかし、居場所は解らない・・・

少年は腹を押さえた・・・
ここ数日、何も食べてなかった。
兄ちゃんから貰っていた金は底を尽き、眠る場所さえない・・・
少年は涙を堪えながら歩き続けた。



夏海「忍者が指名手配される世界・・・」
士とユウスケと共に街に出た夏海は、至るところで手配書を見た。
士「手配書通りなら、この世界の要人をぶっ殺した罪で逃げてるらしいがな・・・」
ユウスケ「これって、前にもあったよな。ほら、大樹の世界で」
士「海東の世界・・・俺も指名手配されたっけな」

海東「おや、僕の噂かい?」
士「海東!!」

海東大樹
剣の世界以来、士が訪れる世界に必ず現れる怪盗・・・この世界にも来ていた

夏海「大樹さん・・・この世界って・・・」
海東「僕も良く解らない・・・。ただ、この世界には何人か仮面ライダーが居るみたいだけどね・・・」

士「仮面ライダー・・・・か」
9 : アキラ 2015/01/26(月) 03:14:50.88 ID:pJ2t1UJLO
少年は彷徨い続ける・・・
兄ちゃんと合流さえ出来れば・・・
そんな思いで足を動かし続けるが、限界は訪れる・・・
少年「・・・・」
とある建物の前で、少年は遂に倒れた。

キバーラ「栄ちゃんって、本当にメイクアップが上手ね」
栄次郎「そんな事ないよ♪キバーラちゃんがかわいいから」
キバーラ「もう!栄ちゃんったら!」
いつもの様に、栄次郎はキバーラにメイクアップを施していた。
この二人、出会った時からこんな感じである。
栄次郎「さてと・・・そろそろクッキーの材料を買いに行こうかな。夏海達が帰って来るまえに」
そう言って、栄次郎は買い物に出ようとした。

写真館から出た栄次郎
栄次郎「おや?」
栄次郎は立ち止まる
・・・写真館の前に、12歳程の少年が倒れていたからだ
10 : アキラ 2015/01/26(月) 03:20:08.34 ID:pJ2t1UJLO
1号「スサノオ様!」
とある施設・・・
スサノオと云うに対して1号が言った。
スサノオ・・・・顔はフードで覆われているが、仮面ライダーらしき緑の複眼が見える・・・
スサノオ「ムラサメは見つかったか?」
1号「捜索中です・・・。奴によってV3とアマゾンが重傷を負わされ、今も治療中です」

スサノオ「目覚は近い・・・。何としてでもムラサメを捕らえよ・・・」
1号「はっ!」
11 : アキラ 2015/01/26(月) 03:32:20.67 ID:pJ2t1UJLO
ユウスケ「それにしても・・・妙な世界だな」
夏海「何がですか?」
ユウスケ「いやさ・・・・俺たち以外、誰も言葉を話さないんだぜ」
夏海「・・・・そういえば・・・」
確かに、街を行き交う人々は誰一人言葉を発していなかった。
会話の一つもない・・・
士「確かに変だな・・・・」

夏海「・・・・士君!ユウスケ!大樹さん!あれを見て下さい!」
夏海が何かに気づいた。
ユウスケ「あれって!」
士「黒い・・・ZX?」
四人の視線の先には、数体の黒い仮面ライダーZXが居た
そして、人々はZX達を見て突然土下座をし始めた

夏海「これって・・・!」
海東「そうか・・・解ったぞ」
士「ああ・・・ここはZXの世界だ・・・」
12 : アキラ 2015/01/26(月) 03:49:31.85 ID:cCaKOPBxO
子供「見て!あの人達!!」
土下座をしている子供が叫んだ。
すると、周りの人々は士達に視線を向ける。
その目には、何やら憎悪が篭っていた・・・

夏海「・・・これって」
ユウスケ「・・・・」
いつの間にか、四人は人々に囲まれていた。

そこに、黒いZX達が近づいて来た
黒いZX「・・・・」
黒いZXは6体・・・誰一人言葉を発さない・・・

海東「何やら面倒だね・・・仕方ない」
そう言うと、海東はディエンドライバーを取り出した。
ディエンドライバー(カメンライド・・・黒影トルーパーズ!!)
海東は黒影トルーパーを召喚した。
海東「まかせたよ!足軽達!」
黒影トルーパー達は黒いZXに襲いかかる!
ディエンドライバー(アタックライド・・・インビジブル!)
そして、海東はインビジブルで他の三人と共にその場から逃走した。



ユウスケ「何なんだよ!この世界は!!」
写真館まで逃げた後、ユウスケが叫んだ。
夏海「みんな、変ですよね・・・。何だか、あのZX達を神様みたいに・・・」
士「神様か・・・」
13 : アキラ 2015/01/26(月) 19:49:31.67 ID:YGzzAOhFO
確かに、人々は黒いZX達を畏怖している様だった。
いずれにしても、もしあの場に留まっていればただでは済まなかっただろう。
今回ばかりは海東に助けられた。

夏海「ん?」
夏海が何かに気づいた。
ユウスケ「男の子・・・だよな?」
夏海とユウスケの視線の先には、ソファーで眠っている少年が居た。
少年の服はボロボロで汚れており、身体には傷が目立つ。

夏海「おじいちゃん、あの子は?」
夏海が栄次郎に尋ねる。
栄次郎「それがねぇ、写真館の前で倒れていたんだよ。だから、中に入れたんだよ」

ユウスケ「この子・・・やけに傷だらけだよな」
士「奴らに袋叩きにされたのかもな・・・」

海東「さてと・・・」
突然、海東は写真館から出ていこうとした。
士「今度は何を盗むつもりなんだ?」
海東の行動を読んでいた士が質問する。
海東「ここはZXの世界・・・ならば、決まってるじゃないか。今回は僕の邪魔はやめてくれたまえ」
そう言って、海東は写真館から出ていった。

ユウスケ「決まってる・・・って、何?」
夏海「さぁ?」
14 : アキラ 2015/01/27(火) 00:30:01.82 ID:XGU/K3opO

4年前だった・・・
父さんが死んで、僕は独りぼっちになった。
それから奴らに捕まって、毎晩嫌な思いをさせられた・・・
そんな時、僕な兄ちゃんに助けられた。
兄ちゃんは「変身」して奴らを全員倒してくれた。
僕を本当の弟みたいにしてくれた。

なのに・・・!!



少年「はっ!!」
目を覚ます少年。
夏海「・・・気がつきました?」
少年の側に居た夏海が言う。
少年「・・・ここは・・・」
夏海「君、ここの目の前で倒れていたんですよ。私のおじいちゃんが見つけてくれてここに運びました」

少年「・・・・」
夏海の言葉を聞いて、少年は下を向いた。
そして、ポケットの中に手を入れた。
夏海「そうだ!先ずはお風呂とご飯ですね!服も着替えないといけませんし」

15 : アキラ 2015/01/27(火) 00:43:51.51 ID:H3EC8aZTO
少年「・・・・」
入浴と着替えを済ませ、少年は写真館の食卓に座っていた。
栄次郎「はい、お待ちどう様」
栄次郎は、少年に作りたてのオムライスを差し出した。

少年「・・・・」
どこか怯えた様子の少年
ユウスケ「さ、食べてよ。お腹空いてるんだろ」
ユウスケが笑顔で言う。
ユウスケの言葉に少年は頷き、オムライスを食べ始めた。
少年「美味しい・・・」

夏海「そうだ、君・・・名前は?」
少年「・・・リョウ」
少年が答える。
夏海「リョウ君か・・・。そうだ!私達も自己紹介しないと!私は夏海。彼はユウスケ。この人は士君です。私達、世界を旅してるんです」
リョウ「夏海とユウスケと士・・・?」
ユウスケ「そうそう」

士「この世界はどうなってるんだ?街を黒いZXが彷徨いている。住人の様子も変だ」
士がリョウに尋ねる。
リョウ「・・・・みんな、仮面ライダーのせいだ・・・」
夏海「どういう事ですか?」

リョウ「・・・仮面ライダーは・・・スサノオの手先だよ・・・」
ユウスケ「スサノオ?」
リョウ「この世の神だよ。スサノオは絶対的な力でこの世を支配したんだ。それで自分に歯向かう存在を片っ端から始末している」
士「この忍者・・・とかか?」
そう言って、士は忍者の手配書を差し出した。
16 : アキラ 2015/01/27(火) 00:51:43.57 ID:H3EC8aZTO
リョウ「うん・・・。僕の兄ちゃん・・・」
ユウスケ「え?お兄さん?」
リョウ「・・・兄ちゃんは悪い仮面ライダーと戦っているんだ。自分も仮面ライダーと同じ姿になって・・・」

士「仮面ライダー・・・・」




ニンジャ「・・・・」
夜、ビルの屋上に佇むニンジャ・・・

スカイライダー「見つけたぞ!」
スーパー1「そこまでだ!」
そこに現れたのは、黒いZXを引き連れたスーパー1とスカイライダーだった。
スーパー1「殺れ!」
黒いZXに指示を出すスーパー1
黒いZX「!!」
ニンジャに襲いかかる黒いZX

ニンジャ「・・・・変身!」

次の瞬間、バラバラにされて吹き飛ぶ三体の黒いZX!
その前に立っていたのは・・・
日本刀を背負い、緑のマフラーを棚引かせた・・・「赤い仮面ライダーZX」だった!!
17 : アキラ 2015/01/27(火) 01:03:38.76 ID:H3EC8aZTO

士達は、リョウからこの世界の説明を受けていた・・・

ZXの世界・・・
そこはスサノオと呼ばれる存在に支配された地獄だった。
数年前、巨大隕石から地球を守った戦士が居た。
それが、スサノオと9人の仮面ライダーだった。
人々はスサノオを神として崇め、仮面ライダーは英雄とされた。
・・・しかし、スサノオと仮面ライダーはその力で世界を制圧。
スサノオに忠誠を誓わない者は抹殺される恐怖の世界となっていた。
逆らう者は黒いZX・・・「ライダーロイド」に処刑され、仮面ライダー達は人々の恐怖の象徴になっていた。
しかし、スサノオだけはそのカリスマ性で人々からの崇拝を受けていた。

そんな時、スサノオに反旗を翻したのは・・・現代に生きる一人の忍者だった!


ユウスケ「その忍者が、リョウ君のお兄さん?」
リョウ「うん。兄ちゃん・・・仮面ライダーと同じ力を手に入れて仮面ライダー達と戦った。でも・・・」
士「一人では・・・どうしようもなかった。って事か?」
リョウ「・・・・」
頷くリョウ。
リョウは唇を噛み締めていた・・・
18 : アキラ 2015/01/27(火) 01:09:19.83 ID:H3EC8aZTO
ユウスケ「・・・なぁ、リョウ君。俺たちにも協力させてくれないか?」
リョウ「・・・え?」
ユウスケ「俺たちだって黒いZXに襲われたし、この世界が良いとは思えない。だよな!士!」
士を見るユウスケ

士「・・・・この世界には、大して興味は無い。だが・・・俺がこの世界でやるべき事は・・・スサノオって奴をぶっ飛ばす・・・そんな気がする」
リョウ「・・・・」
士を真剣な表情で見つめるリョウ。

夏海「そうと決まれば、明日から行動開始ですね!」
19 : アキラ 2015/01/27(火) 01:15:01.22 ID:H3EC8aZTO
スカイライダー「・・・・ニンジャめ・・・」
胸から血を流し、倒れているスカイライダー・・・
ZX「・・・・」
ZXが持つ日本刀は、スカイライダーの血で赤く染まっている。
スーパー1「おのれ・・・」

ZX「もう一度言う・・・!俺の名はムラサメだ!お前達仮面ライダーから世界を取り戻す者の名だ!」
そう言って、ZXはビルの屋上から飛び降りた!
そして、摩天楼に姿を消した・・・
20 : アキラ 2015/01/27(火) 16:02:49.77 ID:/dSZtIOkO
翌日

士はリョウをマシンディケイダーの後に乗せて街を走行していた。
リョウの兄である忍者・・・ムラサメを探す為だった。
ユウスケと夏海は別行動だ。

士「それにしても、お前の兄貴は何故忍者の格好をしてるんだ?」
リョウ「顔を隠す為だよ。スサノオの奴らも兄ちゃんの素顔は知らないから。忍者なのは、兄ちゃんが御庭番衆の末裔だからか」
御庭番衆・・・江戸時代に活躍していた忍者集団。

士「お前はその御庭番衆の末裔じゃないのか?」
リョウ「僕と兄ちゃん・・・血は繋がってないから」
士「なるほどな・・・」

(銃声)
マシンディケイダーを止める士
その視線の先には、10体のライダーロイドが立ち塞がっていた。

リョウ「奴ら・・・!」
士「お出ましって訳か・・・。面白い」
マシンディケイダーから降りる士
リョウ「士?!」
驚くリョウ
士「リョウ・・・お前は隠れていろ・・・」

ディケイドライバーとカードを取り出し、ライダーロイドに歩み寄る士・・・
士「・・・変身!」
ディケイドライバー(カメンライド・・・ディ・ディ・ディ・ディケイド!!)
ディケイドに変身する士

リョウ「士・・・仮面ライダーだったのか・・・」
ディケイド「安心しろ、俺は通りすがりの仮面ライダーだ。奴らとは違う」
驚くリョウにディケイドが告げる
21 : アキラ 2015/01/27(火) 16:10:46.80 ID:/dSZtIOkO
ディケイドライバー(アタックライド・・・スラッシュ!!)
ライドブッカーを取り出し、ライダーロイドに斬りかかるディケイド
斬られるライダーロイドの一体
他のライダーロイドはディケイドから距離を取り、十字手裏剣を投げつける!

ディケイド「手裏剣にはこれだ・・・」
カードを取り出すディケイド
ディケイドライバー(カメンライド・・・ド・ド・ド・ドライブ!!)
ドライブにカメンライドするディケイド
ディケイドライバー(アタックライド・・・ミッドナイトシャドー!)
ミッドナイトシャドータイヤを装備するディケイド・ドライブ
ディケイド・ドライブ「はぁ!!」
そして、ディケイド・ドライブは手裏剣をライダーロイドに投げつける。

ミッドナイトシャドーの手裏剣は十字手裏剣を薙ぎ払い、ライダーロイドに激突する!
ライダーロイド「・・・!!」
吹き飛ぶライダーロイド

リョウ「凄い・・・!」
物陰から戦闘を見るリョウ

ディケイドの姿に戻り、ライドブッカーを手にするディケイド
そして、再びライダーロイドに進撃する!!
22 : アキラ 2015/01/27(火) 16:24:15.13 ID:/dSZtIOkO
(電撃!)
その時、謎の電撃がディケイドを襲う!

ディケイド「今のは・・・!!」
近くのビルを見るディケイド
その視線の先には、ストロンガーが立っていた!!
ディケイド「ストロンガー・・・?俺が知っているストロンガーとは少し姿が違うな・・・」
確かに、士がかつて訪れた世界のストロンガーとは少し姿が違っていた。
胸には透明なカバーがあり、そのカバーが発光してSの文字が浮かび上がっている。

ストロンガー「・・・!」
ビルから飛び降りてディケイドに近づくストロンガー

ストロンガー「貴様等は下がれ・・・」
ライダーロイドに指示を出すストロンガー
指示を受け、ライダーロイドは退散する。
ディケイド「お前・・・スサノオって奴の手先か?」
ストロンガー「貴様はニンジャの仲間か・・・。そこのガキが持っている物を渡せ」
ストロンガーはリョウの方を見る。
ディケイド「・・・こっちの質問は無視か・・・!」
そう言って、ディケイドはライドブッカーでストロンガーに斬りかかる!
23 : アキラ 2015/01/27(火) 20:00:00.56 ID:XdKrHGmNO
ストロンガー「・・・・!」
電撃を放つストロンガー
ディケイド「くっ!」
それに吹っ飛ばされるディケイド

ディケイド「電気には電気だ!」
ディケイドライバー(カメンライド・・・フォ・フォ・フォ・フォーゼ!!)(フォームライド・・・エレキ!!)
フォーゼ・エレキステイツにカメンライドするディケイド。

ストロンガー「・・・・」
ディケイド・フォーゼ「いくぞ・・・!」
ビリーザロットを構え、ストロンガーに突撃するディケイド
ストロンガーは、それを真っ向から迎え撃つ!




一方・・・
ユウスケと夏海はトライチェイサーで街を走行していた。

(銃撃)
突然の銃撃にトライチェイサーを止めるユウスケ
銃撃を加えたのは、銃を持ったXだった!
ユウスケ「あれは・・・Xライダー!」
夏海「それにライダーマンも!」

ユウスケ「やるしかないのか・・・・。変身!!」
クウガ・ドラゴンフォームに変身するユウスケ

夏海「キバーラ!」
キバーラ「は~いは~い・・・チュ・」
夏海「変身!」
夏海は仮面ライダーキバーラに変身した

X「はっ!」
クウガに襲いかかるX!
クウガ「・・・・!」
それに対して、クウガはドラゴンロッドで応戦する。

ライダーマン「マシンガンアーム!」
マシンガンアームを装備したライダーマンは、キバーラに銃撃を加える
キバーラ「はぁ!」
それを、キバーラは華麗に回避する
24 : アキラ 2015/01/27(火) 20:52:30.32 ID:UV8XbaxLO
(電撃)
ぶつかり合うディケイド・フォーゼとストロンガーの電撃
戦いが終わる兆しは見えない・・・

そんな時だった!!
(爆撃)
ディケイド・フォーゼ「何だ?!」
突然、ディケイドとストロンガーを襲う爆撃
ストロンガー「これは・・・奴か!」

?「俺が見えるか悪党・・・。実体もなく忍び寄る・・・赤い影が・・・」
その場に轟く謎の声

通信機を取り出すストロンガー
ストロンガー「こちらストロンガー・・・奴が・・・ニンジャが現れた!応援を求m・」
その時だった
赤い閃光がストロンガーを貫く!!
ストロンガー「うぁぁぁ!!」
全身から火花を散らすストロンガー

ストロンガーを貫いたのは・・・仮面ライダーZXだった!!

ディケイド・フォーゼ「お前は・・・」
そう言って、ディケイドの姿に戻った
ZX「お前も・・・仮面ライダーか!!」
そう言って、ZXは日本刀を抜いてディケイドに襲いかかった!


25 : アキラ 2015/01/27(火) 21:00:53.60 ID:UV8XbaxLO
ZXの日本刀をライドブッカーで受け止めるディケイド
ディケイド「いきなり何のつもりだ!」
ZX「スサノオの新しい仮面ライダー!俺が・・・お前を倒す!」

リョウ「兄ちゃん・・・なんで・・・」
ZXの行動に驚くリョウ
ディケイドは敵じゃない・・・なのに!

ディケイド「だったら!!」
ディケイドライバー(カメンライド・・・ガ・ガ・ガ・ガイム!!)(フォームライド・・・イチゴ!)
ディケイドは鎧武・イチゴアームズにカメンライドした。
そして、ZXにイチゴクナイを投げつける。
ZX「・・・!」
それを、電磁クナイで弾くZX
そして、日本刀でディケイド・鎧武に一撃を加える!
ディケイド・鎧武「っく・・・!」
吹き飛ばされ、カメンライドが解除されるディケイド

ZX「はぁぁぁ!!」
そこにZXが日本刀を!!
26 : アキラ 2015/01/27(火) 21:11:37.40 ID:UV8XbaxLO
リョウ「やめて兄ちゃん!!」
ZXの日本刀がディケイドに降り下ろされる寸前、リョウが叫ぶ
その声に、日本刀を止めるZX
ZX「リョウ・・・どうして!」
動きを止めるZX
そんなZXを、ディケイドが抑える

ディケイド「話を聞け!!」

ZX「・・・・」
ZXは身体の力を抜き、変身を解除した。
ディケイド「・・・」
それに続いてディケイドも変身を解除する。

リョウ「兄ちゃん・・・やっと会えた・・・」
ムラサメ「・・・リョウ」
手配書とは異なり黒いトレンチコート姿のムラサメが言う。



海東「あれがZXの草薙か・・・。すっごく欲しい・・・!」
物陰で様子を見ていた海東が言う。
海東の視線はムラサメの持つ日本刀・・・草薙に
27 : アキラ 2015/01/27(火) 21:24:26.05 ID:UV8XbaxLO

Xとライダーマンを相手に激闘を繰り広げるクウガとキバーラ

クウガ「くっ!」
Xの銃撃に苦戦するクウガ
ドラゴンロッドは銃撃でボロボロになっている。

一方のキバーラは、ライダーマンを相手に優勢だった。
さすがは一度ディケイドを倒したキバーラと言うべきか・・・ライダーマンの攻撃に怯む事無く、素早い動きでライダーマンを翻弄する。

(通信機の音)
Xが持つ通信機が音を鳴らす
X「何だ・・?」
クウガの相手をしながら通信に出る余裕のX
クウガ「今だ・・・!超変身!!」
その一瞬のスキを突き、タイタンフォームに変身するクウガ
ドラゴンロッドになっていたトライアクセラーがタイタンソードに変化し、Xに一撃を加える!
X「・・・・!」
その攻撃に吹き飛ぶX

ライダーマン「X!!」
キバーラの攻撃を回避してXに駆け寄るライダーマン
X「大丈夫だ・・・。それより、ストロンガーがニンジャにやられた!これよりストロンガー救援に向かうぞ」
ライダーマン「わかった!」
そう言って、二人仮面ライダーはその場から退散した。



キバーラ「ユウスケ!」
変身を解除してクウガに駆け寄る夏海
それを見たクウガも変身解除する
ユウスケ「あいつら・・・ニンジャって!」
夏海「ええ!」
28 : アキラ 2015/01/28(水) 00:49:23.59 ID:uB4TNGmnO
光写真館

ムラサメ「・・・・」
士に案内されて訪れた写真館・・・
ムラサメはどうやら落ち着かない様子だった

士「お前が仮面ライダーZX・・・か」
そう言って、士はムラサメとリョウを写真に納める。
ムラサメ「仮面ライダー・・・か。俺も所詮は奴らと同じ力って事か・・・」
ムラサメは自嘲する様に言う。
士「一体どうなっているのか、説明して貰えるか?」

ムラサメ「・・・・いいだろう」
30 : アキラ 2015/01/28(水) 01:11:12.43 ID:uB4TNGmnO
士「大体わかった・・・」
ムラサメの話を聞いて、士はいつもの言葉を言う。

士「所で、仮面ライダーが9人と言ったな?そいつらは、どうしてスサノオの手下になっている?」
リョウ「そんなの決まってるだろ!ただ暴力を奮いたいからさ!!そうじゃなきゃ博士を!!」
リョウは感情的になって言う。
士「博士?どう言う事だ?」
ムラサメ「ハットリ博士・・・俺とリョウの命の恩人は、仮面ライダー共に殺された・・・」

士「成る程な・・・。じゃあ、その博士の仇を取りたい訳か・・・」
ムラサメ「あぁ・・・。仮面ライダー1号を俺は許さない!!」
31 : アキラ 2015/01/28(水) 01:18:08.23 ID:uB4TNGmnO

ZX「はぁぁ!!」
あの日・・・
ZXはハットリ博士の研究所に侵入した無数のライダーロイドと戦っていた。
父から託された御庭番衆の秘宝「妖刀・草薙」を使って。


1号「裏切り者・・・貴様を処刑する・・・」
ハットリ博士に歩み寄る1号
ZX「博士!!」
ライダーロイドを斬りながらZXが叫ぶ。

1号に首を絞められるハットリ博士
ハットリ博士「ムラサメ!!君とリョウは生きろ!!・・・君とリョウは、この世界の最後の希望だ!!奴を・・・スサノオを!」
その時だった・・・
1号はハットリ博士の首をへし折り、彼を殺害した

ZX「博士ぇぇぇ!!!!」
32 : アキラ 2015/01/28(水) 01:26:30.05 ID:uB4TNGmnO
リョウ「いつもそうだ・・・。スサノオはいつも僕らの大切な物を奪う・・・!」
リョウはそう言って、拳を握る。

士「・・・・」
流石の士も言葉を失う。

ムラサメ「・・・だが、博士は切り札を遺してくれた・・・」
士「切り札?」
リョウ「これの事だよ」
そう言って、リョウはポケットから小さな黒い石を取り出した。
士「これは何だ?」
リョウ「解らない・・・。でも、博士が言ってた。これを持っていると、いつかスサノオを倒す力が手に入るって」
士「成る程な・・・。スサノオが狙う訳だ」
士はストロンガーの言葉を思い出していた・・・
ストロンガーは、この石を狙って現れたって訳か・・・
33 : アキラ 2015/01/28(水) 01:31:33.94 ID:uB4TNGmnO
夏海「士君!!!」
その時だった
夏海とユウスケが勢い良く写真館に入って来た。
ユウスケ「・・・って・・・」
ユウスケはムラサメを見て驚きの表情を浮かべた。
夏海「リョウ君の・・・お兄さん・・・」

士「安心しろ!」
突然、士が大きな声を出す。

士「俺たちは通りすがりの仮面ライダーだ。俺たちもスサノオって奴に・・・逆らったからな・・・」
ムラサメ「お前達・・・」
リョウ「・・・・」
34 : アキラ 2015/01/28(水) 01:35:29.60 ID:uB4TNGmnO


1号「スサノオ様・・・」
スサノオの王座の前に立つ1号
スサノオ「ストロンガーはどうだ?」
1号「命に別状はありませんが、暫く動けません・・・」

スサノオ「奴を出すしかないかな・・・」
スサノオが呟く
スサノオの視線の先には・・・


そんなスサノオの様子を影から見つめる一人の男
?「おのれディケイド・・・。貴様のせいでまた世界が破壊された」
35 : アキラ 2015/01/30(金) 01:00:23.11 ID:HtUBIOAsO
翌日・・・

街を走る二台のバイク・・・
士のマシンディケイダーとムラサメのヘルダイバーだ

スサノオの拠点はどこにあるのか判らない
ならば、仮面ライダーに聞けばいい・・・それが士の考えだった。
仮面ライダー達はムラサメや自分達の命を狙っている。
それを逆手に取り、自分とムラサメが囮になって仮面ライダーを誘き寄せて捕獲する。
・・・現状、これ以上の策は無かった。


暫く街を走った後、バイクを停める二人
士「・・・この際だ、一つ聞いても良いか?」
ムラサメ「何だ?」
士「お前とリョウ・・・実の兄弟じゃないみたいだが、どう云う関係なんだ?」
昨日から気になっていた事を尋ねる士

ムラサメ「・・・あいつは・・・リョウは・・・」
36 : アキラ 2015/01/30(金) 01:13:16.76 ID:HtUBIOAsO
4年前・・・

ハットリ博士の元に身を寄せるムラサメは高校に通う傍ら、仮面ライダーの力を制御する為に夜な夜な研究所の近くの森で訓練を重ねていた。
そんな時だった。
森の中に佇む小さな小屋で行われていた凄惨な出来事を目撃してしまったのは。

小屋の中では、一人の少年に対して多くの大人達が惨たらしい仕打ちを行っていた。
ZX「・・・・!」
本来であれば面倒事は避けたい所だが、気づけば勝手に身体が動いていた。

裸の少年に対して暴行を加える男達。
少年は男達の玩具にされていた。
チンピラ「誰だてめぇ!」
男の一人が叫ぶ。
視線の先には、扉を破壊したZXが立っていた。

次の瞬間だった
ZXは電磁クナイで男達を瞬時に殺害した。
殆ど一瞬・・・
ZXが僅かに動いただけで、床には生首が5つ転がっていた。

男達を始末した後、ZXは少年に視線を向ける。
少年「・・・・」
少年は瀕死の状態だった。
ZX「もう・・・大丈夫だ」
優しく語りかけるZX
37 : アキラ 2015/01/30(金) 01:23:53.18 ID:HtUBIOAsO
士「その子供が」
ムラサメ「・・・リョウだ。俺は直ぐにリョウを研究所に運んだ。そしてリョウは博士の治療で一命を取り止めた」
遠くを見る様にムラサメが語る。

(爆発!)
その時だった!
突然、士とムラサメを爆風が襲う!
吹き飛ぶ士とムラサメ
士「やっとお出ましか!」
現れたのは多数のライダーロイドを引き連れた2号とXとライダーマンだった。

2号「破壊者と・・・誰だ?」
2号が士とムラサメを見て言う。
どうやら、まだムラサメの素顔は知られてなかった様だ。
士「ここでも破壊者か・・・。人気者は辛いな・・・」
そう言って、ディケイドライバーを取り出す士

士「・・・変身」
ディケイドライバー(カメンライド・・・ディ・ディ・ディ・ディケイド!!)

ムラサメ「・・・変身!」

同時に変身する士とムラサメ

2号「ほぅ・・・。あいつがニンジャだったか」
X「2号!」
2号「お前とライダーマンは破壊者を殺れ。俺はニンジャを!」
X&ライダーマン「解った」
38 : アキラ 2015/01/30(金) 01:32:55.59 ID:HtUBIOAsO
光写真館
その頃、夏海達は写真館で待機していた。
夏海は昼食の用意をしている栄次郎を手伝い、ユウスケとリョウはトランプで遊んでいた。

ユウスケ「・・・」
カードを真剣な表情で見るユウスケ
手元のカードはスペードのエースとジョーカー・・・エースを取られたら敗北と云う局面である
リョウ「どっちかな~」
それに対して、余裕な表情を見せるリョウ。
悲惨な過去を持つとは云えまだ13歳・・・本質的には子供である。

そんな時だった・・・
リョウ「・・・」
突然、表情を曇らせるリョウ
ユウスケ「どうしたの?」
リョウ「僕・・・やっぱり行って来る。兄ちゃんが心配だから」
そう言って、リョウはユウスケが持つエースのカードを取って立ち上がり、写真館の出口に向かって駆け出した。
ユウスケ「ちょ、ちょっと!リョウ君!!」
それを慌てて追いかけるユウスケ
39 : アキラ 2015/01/30(金) 01:46:16.28 ID:HtUBIOAsO

三人の仮面ライダーとライダーロイドを相手に戦うディケイドとZX

ディケイド「くっ!」
Xとライダーマンの連携に苦戦しつつ戦うディケイド。
やはり、1対多数では分が悪い。

ZXは2号と肉弾戦を展開していた。
パワーに勝るZXだが、経験豊富な2号は互角以上に戦っていた。

ディケイド「はぁ!!」
ディケイドのライドブッカーの斬撃がライダーロイドに炸裂する!
ディケイドライバー「アタックライド・・・ブラスト!」
すかさずディケイドは、ライドブッカーの銃撃をライダーマンに食らわせる!
ライダーマン「わぁ!」
吹き飛ぶライダーマン
その時だった!
X「とりゃ!!」
ディケイド「!」
Xのキックがディケイドに炸裂する!
倒れるディケイド
X「終わりだ」
ディケイドに歩み寄るX・・・

その時だった!
タイガ「・・・!」
突然現れた仮面ライダータイガのデストバイザーの攻撃がXに炸裂する!
X「何?!」
突然の事に驚くX
ディケイド「・・・あれは」
40 : アキラ 2015/01/30(金) 01:56:48.90 ID:HtUBIOAsO

ディエンドライバー(カメンライド・・・マリカ!)
召喚される仮面ライダーマリカ
マリカ「!!」
マリカが放つソニックアローの攻撃がライダーロイド達を撃ち抜く!

海東「大変みたいだね・・・士」
ディケイド「海東!」
X「何だ貴様は!」
海東「こう言う者だよ・・・変身!」
ディエンドライバー(カメンライド・・・ディエンド!)
ディエンドに変身する海東

ディケイド「お前・・・」
ディエンド「勘違いしないでくれたまえ。僕はあそこの忍者君が持ってる草薙が欲しいだけだよ」
そう言って、Xに銃撃を食らわせるディエンド

相変わらず面倒臭い奴だ・・・
だが、ここは助かる!
ディケイドライバー(カメンライド・・・ウィ・ウィ・ウィ・ウィザード!)
ウィザードにカメンライドするディケイド
ディケイドライバー(アタックライド・・・バインド!)
突然現れる魔法陣
そこから伸びた鎖がXを拘束する!
X「何?!」
ディケイド・ウィザード「お前には聞きたい事があるからな・・・」
42 : アキラ 2015/01/30(金) 13:22:57.89 ID:frk88eJtO
ZX「・・・!」
2号「はぁ!」
ぶつかり合う二人の仮面ライダーのパンチ
互角に思われたが、ZXのパンチの方がパワーが強く、吹き飛ぶ2号

そんな時だった!
?「ライダーキック・・・!」
ZX「!」
突然、背中にキックを食らうZX
2号「1号!!」
1号「遅くなってすまないな・・・」

ZX「お前は!!」
1号を見て怒りを顕にするZX
1号「ニンジャ!今日がお前の最期だ」
ZX「何!」
?「ダイセツダン!!」
1号の背後から突然現れるアマゾン
ZXに大切断を食らわせる!
ZX「くっ!」
ヘルメットに皹が入る

1号と共に現れた仮面ライダーはアマゾンだけではなかった。
V3、ストロンガー、スーパー1・・・
ZXは6人の仮面ライダーに包囲されていた。

ZX「・・・」
しかし、ZXはピンチに怯む事なく背中の草薙を抜刀する
43 : アキラ 2015/01/30(金) 13:36:50.52 ID:frk88eJtO
ディケイド・ウィザード「ムラサメ・・・!」
Xを拘束しているディケイドは、ピンチのZXを見て呟く。
しかし、Xを拘束している今、ここから動けない。

ディエンド「全く、しつこいな!」
ディエンドはライダーマンとライダーロイドの相手をしている。



ユウスケ「リョウ君、待って!!」
ムラサメの元に走るリョウを追うユウスケ
その時だった
リョウ「あれは!」
突然足を止めるリョウ
ユウスケ「はっ!士!」
二人の視線の先では、仮面ライダー達が激戦を繰り広げていた。


X「おのれ!」
もがき、鎖を引き裂こうとするX
しかし、鎖はびくともしない
ディケイド・ウィザード「・・・」
その時だった!
?「スカイフライングソーサー!」
上空から現れたスカイライダーの攻撃が、ディケイド・ウィザードに炸裂する!
その攻撃で、カメンライドが解かれるディケイド
それと同時に、Xを拘束していた鎖が消滅する

倒れるディケイド
ディケイドにXがライドルホイップを突き付ける
44 : アキラ 2015/01/30(金) 13:43:29.81 ID:frk88eJtO

クウガ「士!」
そこにクウガが乱入し、Xにパンチを加える!
X「貴様は!」
クウガ「あの時のケリをつけてやる!」

Xの相手をクウガに任せ、ディケイドは上空のスカイライダーを見る。
ディケイドライバー(カメンライド・・・ブ・ブ・ブ・ブレイド!)(フォームライド・・・ジャック!)
剣・ジャックフォームにカメンライドするディケイド
飛翔し、スカイライダーに突撃する


1号達に囲まれるZXは、草薙を手に微動だにしなかった。
睨み合うZXと仮面ライダー・・・

リョウ「・・・・」
その様子を、リョウは遠くから見ていた。
・・・自分にも戦う力があれば!!
45 : アキラ 2015/01/30(金) 21:01:24.53 ID:buXmjaCLO

X「ライドルスティック!」
殴りかかるクウガに、ライドルスティックの一撃を加えるX
クウガ「・・・・!」
吹き飛ぶクウガ
やはり、武器を持つXを相手にマイティフォームではキツい。
クウガ「超変身!!」
タイタンフォームに超変身するクウガ
近くの階段の手すりをへし折り、それをタイタンソードに変える。
そんなクウガに対して、銃を構えるX
X「・・・食らえ!」
クウガを撃つX
クウガ「くっ・・・!こんな攻撃!」
タイタンフォームとは云え、銃撃の直撃はキツい。
しかし、Xに歩み寄るクウガ。
何発も攻撃を受けるクウガ。

そして次の瞬間!
クウガ「とりゃゃ!!」
Xにカラミティタイタンを食らわせるクウガ。
しかし、Xはライドルホイップでタイタンソードを捌く。
攻撃を外したクウガはライドルホイップの攻撃に吹き飛ばされる。
クウガ「・・・!」
その瞬間、Xが持つ銃をタイタンソードで弾き飛ばした。
46 : アキラ 2015/01/30(金) 21:16:23.09 ID:buXmjaCLO

一方のディケイドは、スカイライダーを相手に空中戦を展開していた。
ディケイド・剣「はぁ!」
ブレイラウザーでスカイライダーを斬るディケイド。
スカイライダー「わぁ!!」

ディケイドライバー(ファイナルアタックライド・・・ブレイド)
ディケイド・剣「いくぞ!!」
落下するスカイライダーにライトニングソニックを放つディケイド
ディケイドはそのままスカイライダーを貫く!

スカイライダー「うぁぁ!!!!」
空中で爆散するスカイライダー

ディケイドはそのまま着地し、元の姿に戻る。




クウガ「・・・まずいな」
脇腹を抑えるクウガ
先ほどのライドルホイップの一撃は、鎧のない部分を貫いていた。
このままでは・・・

そんな時だった!
さっき咄嗟に弾き飛ばしたXの銃を見つけるクウガ
動きが鈍いクウガに近づくX

クウガ「・・・超変身!」
ドラゴンフォームに超変身するクウガ
高くジャンプして、Xの銃を取る
そして、Xから距離を取り・・・

着地した瞬間、ペガサスフォームに超変身する。
そして、手に持つXの銃がペガサスボウガンに変化する

クウガ「・・・!」
そして、Xにブラストペガサスを放つ!!
X「しまった!」
ペガサスボウガンの空弾がXの身体を貫く
そして、Xは爆発する!!

クウガ「やったか・・・」
マイティフォームに戻るクウガ
その場に座り込む
47 : アキラ 2015/01/30(金) 21:27:40.26 ID:buXmjaCLO
仮面ライダー達に囲まれてるZX・・・
睨み合いは続く

スーパー1「はぁ!」
初めに動いたのはスーパー1だった!
ZX「!」
そんなスーパー1を草薙で切り裂くZX!
左右真っ二つにされ、爆散するスーパー1!

V3「スーパー1!!」
仲間の死に叫ぶV3
他の仮面ライダーも、怒りに手を震わせる!
1号「ゆるさん!」
ZXに掴みかかる1号

草薙を鞘に収め、電磁クナイで1号を迎え撃つZX
1号「貴様!我々の仲間を!」
ZX「俺たちの全てを奪った口が言う事か!」

ZXの背後を獲る2号とV3!
そんな二人に十字手裏剣を投げるZX
十字手裏剣を受けて倒れる2号とV3


そんな時だった・・・!
2号とV3の背後から近づく影

1号「・・・来たか」
ZX「?・・・あいつは!」
48 : アキラ 2015/01/30(金) 21:34:19.73 ID:buXmjaCLO
その場に現れた影・・・
全身が黒い仮面ライダー・・・

ZX「!」
1号を殴り飛ばすZX
黒い仮面ライダーと視線を交わす


ディケイド「あれは!」
スカイライダーを倒し、ZXに加勢しようとするディケイド
黒い仮面ライダーに見覚えがある

あいつは・・・仮面ライダーBLACKだ!!

ZX「スサノオ・・・新しい仮面ライダーを出したか」
BLACK「・・・!」
ZXにパンチを食らわせるBLACK!

吹き飛ぶZX!
ZX「こいつ・・・強い!」
他の仮面ライダーとは桁違いだ!
ZXは咄嗟に思った。


リョウ「兄ちゃん!」
思わず叫ぶリョウ

ZX「リョウ!」
51 : アキラ 2015/01/31(土) 00:23:28.19 ID:UntFgFtzO

1号「あの子供は・・・。ストロンガー、奴が持つアマテラスの確保を!」
リョウを見た1号が言う。
ストロンガー「解った」

リョウ「・・・!」
リョウに近づくストロンガー

ZX「リョウ!逃げるんだ!!」
慌てた様子でZXが言う。
BLACK「・・・[ピーーー]!」
そんなZXに、BLACKは連続でパンチを加える
ZX「・・・・・・!」
BLACKのパワーに成す術の無いZX

ZXの言葉を聞いて、リョウは走り出す。
しかし・・・・
ライダーマン「ロープアーム!」
ディエンドの攻撃を潜り抜け、ライダーマンがロープアームでリョウを拘束する。
ストロンガー「アマテラスの石を渡せ!」
そんなリョウに、ストロンガーが容赦無く電撃を加える
リョウ「わぁ!!!」
ストロンガーの電撃に苦しむリョウ

ディケイド「リョウ!!」
ディケイドはストロンガーにライドブッカーの一撃を加える。
リョウへの電撃を中断するストロンガー
ディケイド「お前!相手は子供だぞ!」
ストロンガー「知った事か・・・」
冷淡に呟くストロンガー
ディケイド「・・・どうやら・・・この世界の仮面ライダーに正義は無い様だな!」
そう言って、ストロンガーに攻撃を加えるディケイド
52 : アキラ 2015/01/31(土) 00:37:08.93 ID:UntFgFtzO
電撃を受けたリョウは、その場に倒れ込んでいた
身体が動かない・・・
そこに、ライダーマンが近づく
ライダーマン「さぁ、石を渡せ!」
リョウ「・・・誰が渡すもんか!」
そう言ってポケットから石を取り出したリョウは、それを飲み込んでしまった。
ライダーマン「・・・ほぅ。まぁ良い。・・・バラバラに解体してやれば良いだけだ」
そう言って、リョウの首を絞めるライダーマン。
リョウ「・・・・」
苦しむリョウ

ディエンド「おやおや、この世界のライダーはご乱心だな」
リョウをいたぶるライダーマンを見てディエンドが言う。
ディエンドは召喚したタイガとマリカと共に、ライダーロイドと戦っている。
Xを倒したクウガも同様だ。
混乱に乗じてZXから草薙を奪うつもりだったが、中々難しそうだ。


ZX「・・・・!」
BLACKに十字手裏剣を投げつけるZX
しかしBLACKは、それを簡単に弾く!
ZX「・・・ならば!」
ZXはベルトに着けた筒を手に取る
そして、筒から煙幕を放つ
煙に紛れて姿を消すZX
BLACK「・・・・」
動きを止めるBLACK

・・・・今だ!
BLACKに何かを投げつけるZX
それはBLACKの背中に張り付く
そして・・・
(爆発)
突然爆発するBLACK!
ZXが投げたのは衝撃集中爆弾だった

ZX「・・・・」
爆発の炎にゆっくりと近づくZX
53 : アキラ 2015/01/31(土) 00:44:42.28 ID:UntFgFtzO

その時だった!
BLACK「ライダーキック・・・」
炎の中から現れたBLACKは、ZXにライダーキックを食らわせる
ZX「・・・・!」
BLACKのキックは、ZXの左腕に直撃した!

倒れるZX
その傍らには、左腕が・・・
ZX「・・・・」


リョウ「・・にぃ・・ちゃん」
弱々しい声でリョウが言う
ライダーマンはリョウの首を絞め続ける。
ライダーマン「このまま・・・首を絞め落とすのも良いかもな・・・
ライダーマンは笑いながら言う



ZX「・・・・・」
立ち上がるZX
その左腕は失われていた
切断された部分からは、血と共に火花が散っていた
54 : アキラ 2015/02/01(日) 01:52:58.53 ID:LCbeyClHO
左腕を失い、意識が朦朧としているZX・・・

ディケイド「くそ・・・!」
ストロンガーを退けられないディケイド


ZX「こんな所で・・・・・」
BLACKに歩み寄るZX
BLACK「・・・ライダーパンチ!」
そんなZXにライダーパンチを食らわせるBLACK

そして・・・・
1号&2号「ダブルキック!!」
V3「V3反転キック!」
アマゾン「スーパーダイセツダン!」
他の仮面ライダーの必殺技がZXに炸裂する!!

ZX「・・・・!」
全身から火花を散らせて、吹き飛ぶZX
そのまま橋から転落する
そして、ZXの身体はムラサメの姿に・・・


クウガ「ムラサメ!!」
ライダーロイドと戦うクウガが叫ぶ

ムラサメは川に転落し・・・
(爆発)
川底から火柱が現れる


ディケイド「あいつ!」
ストロンガー「電キック!」
ディケイドに電キックが炸裂する
吹き飛ぶディケイド


ディエンド「ここはマズイな・・・。草薙も沈んだ事だし・・・」
ディケイドとクウガの方を見るディエンド
55 : アキラ 2015/02/01(日) 01:59:09.81 ID:LCbeyClHO
リョウの首を絞め続けるライダーマン
リョウ「・・・・」
リョウは完全に意識を失っていた・・・
ライダーマン「そろそろかな・・・」
そう言って、ライダーマンはリョウの喉に指を突き付ける

(ちょっと待ってよ)
その時、ライダーマンの脳裏に少年の声が響く
ライダーマン「スサノオ様!」
狼狽えるライダーマン
(その子供、僕の所に連れてきてよ。せっかくだから一緒に遊びたい)
ライダーマン「・・・わかりました」
そう言って、ライダーマンはリョウから手を放した。
56 : アキラ 2015/02/01(日) 02:07:20.85 ID:LCbeyClHO

多勢に無勢・・・
状況はこちらに不利だった

ディエンド「士!ここは引こうじゃないか」
ディケイドの元に駆け寄り、囁くディエンド
ディケイド「何?!」
ディエンド「一旦体勢を建て直す方が良いと思うからね」
そう言って、ディエンドはストロンガーにディエンドライバーの一撃を食らわせる

ディエンドライバー(アタックライド・・・テレポート!)
カードの力でクウガをテレポートさせるディエンド

クウガ「はっ!これは!」
ディエンド「ここは逃げるよ」
ディエンドライバー(アタックライド・・・インビジブル)
ディケイドとクウガを連れて、逃走するディエンド



1号「逃げたか・・・。まぁ良い。ニンジャを始末した上に、アマテラスの石も手に入ったからな」
そう言って、川を見る1号
57 : アキラ 2015/02/01(日) 02:15:11.91 ID:LCbeyClHO
光写真館

傷だらけの士を担いだ海東とユウスケが入って来る。
夏海「士君!一体何が!?」
驚く夏海
海東「やぁナツメロン。ちょっと、仮面ライダー達とやりあってね」
夏海「え?・・・ムラサメさんとリョウ君は?!」
ユウスケ「・・・・」
夏海の質問に俯くユウスケ・・・

夏海「・・・そんな」
ユウスケの表情から事態を察した夏海・・・

士「・・・大丈夫だナツミカン」
夏海「士君?」
士「ムラサメは生きている。リョウも俺たちが助ける!」
ユウスケ「でも!どうやって!!」
海東「落ち着きたまえ。スサノオの本拠地は判ってる」
そう言って、海東はポケットから自分のケータッチを取り出した。
58 : アキラ 2015/02/01(日) 02:25:20.45 ID:LCbeyClHO

ハットリ博士「リョウ」
研究所の外を見ているリョウをハットリ博士が呼ぶ。
リョウ「何?」
ハットリ博士「いや何・・・。これをお前に渡そうと思っただけだ」
そう言って、ハットリ博士はリョウに黒い石を差し出す。
リョウ「何なの?この石」
ハットリ博士「御守りだ。これを持っていると・・・」



はっ!
目を覚ますリョウ
自分の腹を押さえる・・・
ハットリ博士から貰った石を飲み込んでしまった
さっき見た夢を見て思い出す・・・

周りを見る・・・
リョウ「ここは・・・」
この部屋には、ぬいぐるみや積み木等の玩具がたくさんある・・・まるで子供部屋だ

?「目を覚ましたみたいだね」
謎の声が部屋に響く。
リョウ「?」
声がする方を見るリョウ

リョウ「お前は!!」
声の主を見て叫ぶリョウ

?「やぁ」
声の主は黒いマントを纏った男・・・スサノオだった!
59 : アキラ 2015/02/01(日) 02:31:16.80 ID:LCbeyClHO
スサノオ「ん?判った!僕が怖いんだ?・・・だったら!」
そう言ったスサノオの姿が変わっていく
リョウ「・・・」
怯えるリョウ

スサノオ「これならどう?」
スサノオの姿は、リョウよりも幼い少年に変化した。

リョウに歩み寄るスサノオ
リョウ「・・・・」
子供の姿のスサノオに、リョウは警戒心を解きかけていた。

この子が僕と兄ちゃんの仇・・・
はっ!兄ちゃんは・・・!
あの時の事を思い出すリョウ
あの時、ZXは仮面ライダーに!!

スサノオ「ねぇ、一緒に遊ばない?」
スサノオは笑顔で言う。
60 : アキラ 2015/02/01(日) 02:39:41.29 ID:LCbeyClHO
スサノオ「そうだ!自己紹介しないと!君は初めましてだね♪。僕の名前はジュドー。みんなはスサノオって呼ぶけどね」
リョウ「・・ジュドー・・」
ジュドー「そうそう!覚えてよ♪」

(※ここから先はスサノオの人間体をジュドーと記載します)

ジュドー「君は・・・リョウだね。いつもムラサメと一緒に居た」
リョウ「兄ちゃんは・・・兄ちゃんはどうしたんだよ!」
ジュドー「僕は判らない。1号やBLACK達に任せたからね」
ジュドーは近くにあった可愛らしいドラゴンのぬいぐるみを手にして言う。
62 : アキラ 2015/02/02(月) 00:58:46.81 ID:4CsNZya3O

海東「・・・ここみたいだね」
ケータッチを手に、海東が言う。

海東がストロンガーに打ち込んだ弾丸・・・
それは高性能発信器だった。
この世界に来る前に訪れたドライブの世界・・・
その世界の女性メカニックが開発していた対ロイミュード兵器を盗みだし、それを独自に改造した物だ

ユウスケ「なんでもありだな!」

ケータッチが指し示す座標
それは街中のオフィスビルの屋上だった。
夏海「こんな場所に・・・」
士「何も無いが?」
海東の方を見る士
海東「いや、ここに間違いない」
そう言って、海東はビルの窓ガラスに手を入れる。
海東の手は、窓ガラスに吸い込まれる様に入った。

士「・・・成る程、ミラーワールドか」
海東「その様だね。じゃあ・・・行くとするか」
ディエンドライバーを取り出す海東
それに続く様に士はディケイドライバーを取り出す。
ユウスケはアークルを出現させ、夏海はキバーラを呼ぶ。

士&海東&ユウスケ&夏海「変身!」
一斉に変身する四人
そして、ミラーワールドに突入する!

リョウを救出する為に
・・・海東はどうなのか判らないが・・・
63 : アキラ 2015/02/02(月) 01:11:46.16 ID:4CsNZya3O

ジュドーはぬいぐるみを抱きながら楽しそうに積み木を積み重ねている。
リョウ「・・・」
それをただ見つめるリョウ
ジュドー「リョウ、君もやろうよ」
ジュドーは笑顔で言う。

リョウ「君がスサノオなんだよね?じゃあ・・・どうしてこの世界を支配するの?」
ジュドー「支配なんかしてないよ。僕の友達の仮面ライダーが勝手にしてるだけだから。僕はただ遊べれば良い」
ジュドーは楽しそうだ。
リョウ「・・・・」





ミラーワールドに突入した四人の仮面ライダー
クウガ「ここに・・・奴らの拠点が」
ディエンド「あれみたいだね」
ディエンドは少し先の建造物を見て言う。
ディエンドの視線の先には、結晶塔が聳え立っていた。
ディケイド「目立ち過ぎだな・・・」

ディエンド「じゃ、君たちは好きに暴れてくれたまえ」
そう言って、ディエンドは何処かに行こうとする
キバーラ「大樹さん!何処に?!」
ディエンド「勿論、お宝探しさ。草薙は行方不明だからね」
そう言って立ち去るディエンド

クウガ「何て勝手な奴なんだ!」
不満を口にするクウガ
64 : アキラ 2015/02/02(月) 01:17:11.60 ID:4CsNZya3O
ディケイド「奴の事はほっておけ。・・・それより」
結晶塔の麓を見るディケイド
そこには、数百体を越えるであろうライダーロイドが集結していた。

ディケイド「先ずは準備運動だな・・・。ユウスケ、ちょっとくすぐったいぞ」
ディケイドライバー(ファイナルフォームライド・・・クウガ!)
クウガ「ちょっと、つか・・・!」
強制的にクウガゴウラムにされるクウガ
ディケイド「行くぞナツミカン!」
そう言うと、ディケイドとキバーラはクウガゴウラムに掴まってライダーロイドの軍団に突進して行く。
65 : アキラ 2015/02/03(火) 02:10:34.85 ID:Y4cRJ+A/O
クウガゴウラムから飛び降りるディケイドとキバーラ
それと同時にライダーロイドを切り裂く

クウガゴウラムはそのままライダーロイドに突撃し、数体を葬り去る
そしてクウガの姿に戻り、ドラゴンフォームへ超変身する。
複数の相手にはスピードに勝るドラゴンフォームが有利だからだ

ディケイド「数が多くて面倒だな・・・」
ディケイドライバー(カメンライド・・・カ・カ・カ・カブト!)(アタックライド・・・クロックアップ!)
カブトにカメンライドしてクロックアップを発動するディケイド
一気にライダーロイドの数を減らす。

キバーラ「はぁぁ!!」
キバーラサーベルでライダーロイドを切り裂くキバーラ
背中から光の翼を発生させ、飛びながらライダーロイドを倒す!
66 : アキラ 2015/02/03(火) 02:15:57.25 ID:Y4cRJ+A/O
殆どのライダーロイドを駆逐したディケイド達

ディケイド・カブト「この程度か」
ディケイドの姿に戻る。
クウガ「いよいよ突入だな」
キバーラ「ええ!」
ディケイド「よし・・・行くぞ!」

結晶塔に突入するディケイド達


それを、ディエンドは影から見ていた。
ディエンド「ライダーロイドを片付けてくれてありがとう士。さてと、僕も行こうかな」
67 : アキラ 2015/02/03(火) 02:28:09.16 ID:Y4cRJ+A/O

ジュドーが積み上げていた積み木が崩れる
塔が揺れているからだ
ジュドー「破壊者が来たみたいだね」
崩れた積み木を見て、ジュドーが嬉しそうに言う。
リョウ(・・・・士!)

ジュドー「楽しい事になりそうだ!僕も行こうかなぁ~」
ジュドーは楽しそうだ。
そう言って、ドラゴンのぬいぐるみをそっと床に置く。
ジュドー「ねぇ、リョウ。少し待っててよ。僕、ちょっと遊んで来る♪」
そう言って、ジュドーは部屋から出ていく。



リョウ(・・・・)
ジュドーが出ていくと、リョウは部屋の中を見渡す・・・
部屋にある玩具は全て綺麗な状態だが、かなり遊び込まれている様子だった。
スサノオ・・・ジュドーはただ無邪気なだけだった。

しかし、奴はムラサメと自分の全てを奪った元凶・・・


その時だった
?(・・・私の弟を止めて)
リョウの頭に声が響く
リョウ「え?!」
?(・・・ツクヨミに私の力を与えられし少年よ、聞きなさい)
リョウ「君は誰?」

その時、リョウの脳裏にある姿が浮かぶ
それは・・・ピンクのZXだった
ピンクのZX(私の名は・・・アマテラス)
頭に響く声と同じ声でピンクのZXが言う。
リョウ「アマテラス・・・」
68 : アキラ 2015/02/03(火) 02:39:08.25 ID:Y4cRJ+A/O
アマテラス(あなたには私と同じ力が宿っている。ツクヨミ・・・私のもう一人の弟が宿した力が)
リョウ「どう云う意味なの?」
アマテラス(あなたの体内にある石が導いてくれる筈・・・)
そう言って、アマテラスの姿が消える


リョウ「・・・・今のは・・・」
我にかえるリョウ

ツクヨミ?
アマテラス?
どれも神話に出てくる神の名前だった。
それに、自分にアマテラスの力が?

リョウ「もしかして・・・・!」
そう呟いた後、リョウは自分の腹を手で抑える。
さっきのイメージは、この石を飲み込んだから・・・
じゃあ、ツクヨミって!!

リョウの脳裏にハットリ博士の姿が浮かぶ。
もしかすると、自分の身体はあの日・・・ムラサメに助けられた日に・・・

次々と沸き上がる疑問を整理するリョウ

そして・・・
リョウ「僕も戦える・・・!」
そう呟いて、部屋を出ていくリョウ
考えが正しければ・・・自分にも出来る筈だ!
69 : アキラ 2015/02/04(水) 00:24:59.63 ID:t51KQegOO

ディケイドライバー(アタックライド・・・ギガント!)
ギガントを召喚するディケイド
ディケイド「はぁ!」
ミサイルで塔内のライダーロイドを減らしていく。

?「ライダーキック」
そんなディケイドに、ライダーキックが炸裂する。
吹き飛ぶディケイド
キバーラ「士君!!」
クウガ「あいつらは!!」

ディケイドにライダーキックを放ったのは、BLACKだった。
BLACKの後ろには、残っているスサノオの配下の仮面ライダー達
そして・・・

ジュドー「初めまして、世界の破壊者とそのお友達♪」
ディケイド「・・・・お前は」
ジュドー「僕はジュドー。みんなはスサノオって呼んでるけどね」
クウガ「こんな子供が?!」
驚くクウガ
ジュドー「突然だから驚いたよ。でも嬉しいな。君たちから遊びに来てくれて」

ディケイド「遊びだと?」
ジュドー「うん♪」
70 : アキラ 2015/02/04(水) 00:32:45.55 ID:t51KQegOO

ジュドー「そうだ!ここで遊ぶから引っ越しの準備をしないと!遊んでてお家が壊れたら、僕のおもちゃもなくなっちゃうし・・・ねぇ、BLACKと1号と2号以外は引っ越しの準備をして」
V3&ライダーマン&アマゾン&ストロンガー「はっ!」
そう言って、ライダー達はその場から去って行った。

ジュドー「じゃあ、始めようかな」

その時だった!
リョウ「待ってよ!」
リョウが塔の上階から降りてくる。

ディケイド「リョウ!」
キバーラ「無事だったんですね!」

ジュドー「リョウ!君も遊ぶの」
ジュドーは目を輝かせる。

リョウ「僕は君を止める!その為にここに来た。・・・・うぉぉぉ!!!」
突然叫び出すリョウ


ディケイド「これは・・・」
71 : アキラ 2015/02/04(水) 00:41:08.10 ID:t51KQegOO
リョウの身体は眩い光に包まれる
そして・・・・リョウの身体が徐々に変化している

ジュドー「ついに目覚めたんだ!姉さんの力が!」
リョウの身体はやがてある姿に変化していく
それは・・・青い仮面ライダーZXだった!

クウガ「リョウ君が・・・・!」
キバーラ「・・・仮面ライダーに!」
ディケイド「成る程な。これが切り札か」

青いZX「・・・・僕は・・・二人目の忍者だ!」
高らかに宣言する青いZX

1号「死んだニンジャの腰巾着が、アマテラスに!」
ディケイド「・・・死んだ?それはどうかな?」
1号「何?」

青いZX「兄ちゃんは死んでない!僕は兄ちゃんと一緒に・・・スサノオ、君を止める!」
ジュドーを見て青いZXは言う。
72 : アキラ 2015/02/04(水) 00:48:41.85 ID:t51KQegOO
ジュドー「良いよリョウ。じゃあ、一緒に遊ぼうよ」
そう言って、ジュドーは青いZXに歩み寄る。
そして・・・
ジュドー「変身!」

ディケイド「これは・・・!」

ジュドーの姿が変わっていく。
ジュドーは、マントを纏った金色のZX・・・仮面ライダースサノオに変身した。

青いZX「・・・・!」
スサノオ「アマテラス姉さんからもらった力、見せてよ」
そう言って、スサノオは青いZXにパンチを放つ。
吹き飛ぶ青いZX

ディケイド「リョウ!!」
BLACK「お前の相手は私だ!」
ディケイドを攻撃するBLACK!

1号と2号は、クウガとキバーラに攻撃を加える!
73 : アキラ 2015/02/04(水) 01:00:55.21 ID:dSlUL/w6O

ディケイド「わぁ!!」
BLACKに圧倒されるディケイド
ZXを敗北に追いやっただけあって、BLACKは強かった。
BLACK「・・・ライダーパンチ!」

その時だった!
ディエンドライバー(ファイナルアタックライド・・・ディエンド!)
BLACK「・・・・!」
攻撃を食らうBLACK

ディケイド「お前」
ディエンド「やぁ士。僕にもやらせたまえ
ディケイド「何のつもりだ?」
ディエンド「ただ、お宝の為さ」
そう言って、ディエンドはケータッチを取り出す。
ディケイド「ふっ」
ディケイドもケータッチを手にする

ケータッチ(クウガ・アギト・リュウキ・ファイズ・ブレイド・ヒビキ・カブト・デンオウ・キバ・・・ファイナルカメンライド・ディケイド!)
ケータッチ(G4・リュウガ・オーガ・グレイブ・カブキ・コーカサス・アーク・スカル・・・ファイナルカメンライド・ディエンド!)

ディケイドは最強コンプリートフォーム
ディエンドはコンプリートフォーム
にそれぞれ強化変身した。

ディケイド「ここからが勝負だ」
74 : アキラ 2015/02/04(水) 15:00:42.46 ID:t51KQegOO

青いZXに容赦のない攻撃を加えるスサノオ
青いZX「・・・・!」
青いZXは防戦一方だった。

スサノオ「覚醒したばかりでまだ力が出しきれてないんだね。アマテラス姉さんの力は強いから」
青いZX「何?!」
スサノオ「教えてあげるよ、僕の秘密を」
そう言って、スサノオは青いZXの頭を鷲掴みにする
その瞬間、リョウの脳裏にあるイメージが浮かぶ・・・・



スサノオは頭が8つある巨大な龍と戦っていた。
スサノオの手には、ムラサメが持つ草薙が!
やがて龍を倒すスサノオ
人々はスサノオを神と崇め、出雲と云う国を作った。

その後スサノオは、銀色のZX「ツクヨミ」とピンクのZX「アマテラス」と戦う。
ツクヨミ「やめろ!スサノオ」
スサノオ「・・・どうして?楽しいじゃないか」
やがて敗北するツクヨミとアマテラス
アマテラスの姿は黒い石となり、ツクヨミは・・・ハットリ博士に!
敗北したツクヨミだったが、その時スサノオの草薙を奪い、それをとある一族に託していた。
それが、御庭番衆の一族だった。

それから300年後・・・
スサノオはある村で住人達を虐殺していた
スサノオに戦いを挑む一人の男・・・
しかし、その男はスサノオに敗れる・・
そして、刀を持つ少年を攻撃するスサノオ




これって!!
スサノオ「僕とムラサメが出会った時だよ」
75 : アキラ 2015/02/04(水) 15:09:43.01 ID:t51KQegOO
青いZX「どうして・・・兄ちゃんの村を!」
スサノオ「草薙を取り戻す為だよ。あれがあるともっと楽しい遊びが出来るからさ♪」

そんな事の為に・・・!
スサノオに怒りの感情を抱くリョウ

その時だった!!
スサノオ「?」
スサノオの背後から十字手裏剣が飛んでくる

青いZX「・・・・兄ちゃん?」

スサノオ「よかった。生きていたんだ・・・ムラサメ」
十字手裏剣を投げたのは、ムラサメだった!



1号「何故だ!奴は死んだ筈!!」
クウガと戦いながら1号が言う。
クウガ「そう簡単に、ムラサメは死なないんだよ!」
キバーラ「はい!」
そう言って、1号と2号に攻撃を加えるクウガとキバーラ

クウガ「超変身・・・・!」
クウガの身体が光と闇に包まれる
そして、クウガはライジングアルティメットに超変身する!!
76 : アキラ 2015/02/04(水) 15:14:28.83 ID:t51KQegOO

コートの袖の部分は無くなっているが、ムラサメの切断された左腕は再生されていた。
スサノオ「腕が元通りって事は、ツクヨミ兄さんの力だね♪」

ムラサメ「・・・・!」
草薙を抜き、スサノオに斬りかかるムラサメ
スサノオはそれをかわす

ムラサメ「思い出した・・・・。これが・・・怒りか!!」
そう叫んだムラサメはZXに変身し、スサノオに執拗な攻撃を加える!

青いZX「・・・兄ちゃん」
それを見た青いZXは、スサノオに負わされたダメージから変身を解除する。
77 : アキラ 2015/02/04(水) 15:23:26.89 ID:t51KQegOO

最強形態に変身した事で、BLACKを圧倒するディケイドとディエンド

ケータッチ(デンオウ!カメンライド・・・スーパークライマックス!)
ディエンドライバー(カメンライド・・・冠!)
仮面ライダー電王・超クライマックスフォームと仮面ライダー冠をそれぞれ召喚する。

ディケイド「留めだ!」
ディケイドライバー(ファイナルアタックライド・・・デンオウ!!)

ディエンドライバー(ファイナルアタックライド・・・ガイム!!)


ディケイドと電王は超ボイスターズキックを、ディエンドはボールになった冠でシュートを決める!

それぞれの攻撃は、BLACKに炸裂する!
BLACK「この・・・私が!!」
爆発するBLACK
78 : アキラ 2015/02/04(水) 15:33:16.35 ID:t51KQegOO

キバーラ「はぁ!!」
光の翼で飛びながら2号を攻撃するキバーラ
クウガ「とりゃ!!」
クウガはライジングタイタンソード二刀流で1号を切り裂く!

そして・・・
クウガはライジングアルティメットキック、キバーラはソニックスタッブをそれぞれ放つ!!
攻撃は1号と2号に命中する!

2号「我らに・・・」
1号「・・・・敗北など!!」
爆発する1号と2号

キバーラ「やりましたね!ユウスケ!」
クウガ「うん!夏海ちゃん!」

79 : アキラ 2015/02/04(水) 15:37:43.68 ID:t51KQegOO

激しい戦いを繰り広げるZXとスサノオ
その余波で結晶塔の崩壊が始まっている

ディケイド「リョウ!!」
BLACKを倒し、リョウの元に駆けつけるディケイド
リョウ「兄ちゃんが戦っているんだ!」
リョウの言葉を聞いて、塔の上を見るディケイド
塔の上では、ZXとスサノオの戦いが続いている。
ディケイド「海東!リョウを頼む」
近くにいたディエンドにそう告げて、ディケイドは塔を登っていく
80 : アキラ 2015/02/04(水) 15:44:20.39 ID:t51KQegOO
スサノオ「流石だね。やっぱり君は強いよ!」
草薙の攻撃を受け止め、スサノオが言う。
ZX「・・・・!」

あの日・・・
瀕死の父から託された草薙・・・
かつてスサノオの武器だった草薙で、今はスサノオと戦っている。
父とハットリ博士から託されたこの力で!

スサノオへの攻撃を止めないZX!
スサノオも、ZXに激しい攻撃を加える!

引かない両者・・・


ディケイド「ムラサメ!」
そこに割り入り、ライドブッカーでスサノオに斬りかかるディケイド
スサノオ「破壊者!君も遊ぶの♪」
ディケイド「あぁ、遊んでやるさ!地獄の果てまでな!」
ZX「貴様を地獄に落とすまで!」
スサノオに渾身の一撃を決めるZX!!


ZX「・・・最終局面だ・・・」
そう言って、ZXは草薙を鞘に納める
81 : アキラ 2015/02/04(水) 15:46:47.59 ID:t51KQegOO
ディケイドライバー(ファイナルアタックライド・・・ディケイド!!)
ディケイド「行くぞムラサメ」
ZX「あぁ」

スサノオにディメンションキックとZXキックが炸裂する!!


そして・・・・・
82 : アキラ 2015/02/04(水) 15:51:35.71 ID:t51KQegOO
崩壊していく結晶塔・・・
クウガ「・・・士・・・ムラサメ」
塔から脱出したクウガが呟く。

その時・・・・

キバーラ「士君!ムラサメさん!」
崩壊していく塔から現れたのは、ディケイドとZXだった!
そして二人は、変身を解除する

リョウ「兄ちゃん・・・!」
ムラサメに抱きつくリョウ
その目には、涙が溢れていた。
ムラサメ「・・・・ただいま」



ディエンド「やれやれ、見てられないよ」
そう言って、ディエンドはその場から去って行く
83 : アキラ 2015/02/04(水) 16:04:44.08 ID:UFPw8Q4fO


V3「スサノオ様!」
新しい拠点で待っている仮面ライダー達の元にジュドーが現れる。
ジュドー「楽しかったな♪」
そう言って、ジュドーは王座に座る。

ジュドー「ムラサメとリョウ・・・これからも楽しくなりそうだなぁ」


ジュドーの元に現れる新たな仮面ライダー・・・・
RX、シン、ZO、J・・・・

ジュドーは楽しそうな表情を浮かべる
84 : アキラ 2015/02/04(水) 16:10:36.16 ID:UFPw8Q4fO
光写真館前

夏海「これからどうするんですか?」
ヘルダイバーに乗るムラサメとリョウに夏海が聞く。
ムラサメ「戦っていくさ・・・。この世界で」
そう答えて、ムラサメはヘルメットのバイザーを下ろす。

リョウ「士、夏海、ユウスケ、栄次郎おじいちゃん・・・ありがとう」
ユウスケ「気にするなって。これからも頑張れよ」
リョウ「うん」

ムラサメ「・・・さよならだ」
そう言って、ムラサメはヘルダイバーを発進させる・・・・




夏海「行っちゃいましたね・・・」

士「あいつらなら大丈夫だ。この世界も・・・・正義の仮面ライダーが二人も居るんだからな」



走り去るヘルダイバー
その先にあるのは・・・・!



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