1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 17:37:02.17 ID:/2ibYwlY0
赤沢「って言うことで、料理教えてよ多佳子」

杉浦「いいわよ」

赤沢「ふふっ。これで恒一くんにお弁当作ってあげられるわ!」

杉浦「じゃあ、帰りに私の家に寄ってく?」

赤沢「そうする」

引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332059822/

3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 17:41:03.47 ID:/2ibYwlY0
赤沢(ふふっ恒一くん待っててね…)

赤沢(明日、とびっきり美味しいお弁当持って来るからね!)

赤沢「…」ジーッ

榊原(な、何か赤沢さんがずっとこっち睨んでるような…)

久保寺「赤沢さん、ちゃんと前見て授業受けなさい」

赤沢「あっ、す、すみません…」
6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 17:45:03.59 ID:/2ibYwlY0
キーンコーンカーンコーン…


赤沢「ほら早く早く!」

杉浦「そんなに急かさないで、今支度してるから」

赤沢「もー!早くして!」

杉浦「よしっ。行きましょう」

赤沢「レッツゴー♪」
7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 17:48:29.06 ID:/2ibYwlY0
杉浦「じゃあ…まずは玉子焼きから教えるわね」

赤沢「オッケー♪」

杉浦「まずフライパンに…」

赤沢「オリーブオイルね!まかせて!」

杉浦「あ、いや…」

杉浦「…ま、いいわそれで」

赤沢「で次は?」



そして…

赤沢「丸焦げ…」
8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 17:54:53.47 ID:/2ibYwlY0
赤沢「ちょっと!ちゃんと教えなさいよ!」

杉浦「私の指示を無視するから…」

赤沢「これじゃ恒一くんがガッカリしちゃうじゃない!」

杉浦「わかったから…。とりあえず、焦らずにゆっくり、一からちゃんとやってみましょう」


そして何とか

赤沢「よし!ある程度は出切るになったわ」

杉浦「さすが、覚えるの速いわね」

赤沢「ふふん、当然!」

赤沢「明日は早起きして作るわよ!」

杉浦「まぁ…頑張ってね」
12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 18:00:32.96 ID:/2ibYwlY0
翌日の朝

赤沢「~♪」

赤沢「よしっ、できたっ!」

赤沢「ふふっ。最高傑作♪」

赤沢「これを恒一くんに食べてもらって…」


赤沢「こんなに美味しい料理、僕初めて食べたよ赤沢さん」

赤沢「え…そんな//」

赤沢「赤沢さんきっといいお嫁さんになれるよ」

赤沢「えっ…そ、それって…//」

赤沢「僕と結婚してくれ!」

赤沢「うん//」
13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 18:04:36.20 ID:/2ibYwlY0
赤沢「なーんてね、なーんてねっ!//」

赤沢「私ったら…もぉいやぁ~//」モジモジ



赤沢「あ…」

赤沢「でも何て言って渡せばいいんだろ…?」
15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 18:11:06.22 ID:/2ibYwlY0
赤沢「多佳子ぉ!多佳子ぉぉぉ!」ドンドンッ

ガチャッ

杉浦「何なのよ朝っぱらから…」

赤沢「大変なことが起きたわ…」

杉浦「え?もしかして失敗したの?」

赤沢「いいえ、お弁当は完璧に出来た」

杉浦「じゃあ何?」

赤沢「ど、どうやって渡したらいいと思う?」

杉浦「は?」
18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 18:16:52.76 ID:/2ibYwlY0
杉浦「どうも何も……普通に渡せばいいじゃない」

赤沢「ど、どうやって?」

杉浦「だから、『お弁当作って来たの』って榊原くんに渡せばいいでしょ」イライラ

赤沢「そ、そんな大胆なことできない…」

杉浦「それじゃ作った意味ないじゃない…」

赤沢「私は一体どうしたらいいの…」

杉浦「だから渡しなさいよ!」イライラ
20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 18:23:41.15 ID:/2ibYwlY0
学校・下駄箱

赤沢「まだかなぁ…」

杉浦「もうすぐ来るでしょ。…て言うか何で私まで一緒に待機しなきゃいけないのよ」

赤沢「だって一人じゃ心細いし…」

杉浦「ハァ。まぁ別にいいけど…」

赤沢「あっ!わわっ、わわわっ!来た、来た!来ちゃった!」

赤沢「ねぇ恒一くん来ちゃった!どうしよう!?」

杉浦「とりあえず、落ち着いて…」

榊原「あ、二人ともおはよう」

赤沢「おはよう、恒一くん」キリッ

杉浦(さすが演技派)
22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 18:29:53.69 ID:/2ibYwlY0
赤沢「あ、あの…」

榊原「ん?」

杉浦(頑張れ泉美!)

赤沢「こ、こここ、これ!」

榊原「これって…」

赤沢「お、おおおおお弁当よ」

榊原「えっ、僕にくれるの…?」

赤沢「……//」コクン

榊原「ありがとう赤沢さん、昼まで待ち遠しいよ」ニコッ

赤沢(あ…もう死んでもいいかも//)

杉浦(とりあえず上手く行ったわね)
23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 18:35:05.03 ID:/2ibYwlY0
夕飯食べてくる
31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:03:21.27 ID:/2ibYwlY0
榊原(とは言ったものの…僕もお弁当持参してるからなぁ…)

榊原(頑張って食べるしかないか…)


赤沢(早くお昼にならないかなぁ)

赤沢(こうやって恒一くんを見てる時が一番幸せ…)

久保寺「赤沢さん、後ろ向いてないで授業に集中しなさい」

赤沢「おっと…すみません」
32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:08:40.62 ID:/2ibYwlY0
勅使河原「おーし、メシ食おうぜメシ!」

望月「席をくっつけてっと…」

榊原「さてと…」

望月「あれ?」

勅使河原「サカキ、お前弁当2つも持って来たのか?お前そんな大食いだっけ?」

榊原「いや…ちょっと事情があってね。ははっ」

勅使河原「じゃあ、俺たちにも少し分けてくれよ」

榊原「うん、いいよ」
37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:18:15.57 ID:/2ibYwlY0
赤沢「…」モグモグ

赤沢「……」チラッ


勅使河原「うおー、これすっげぇ美味いなサカキ!」

望月「両方とも怜子さんが作ったの?//」

榊原「いや…それは…」

榊原(何て答えればいいんだ…)チラッ

赤沢「!」

赤沢(こ、恒一くんと目が合っちゃった// キャー!//)

杉浦「榊原くん、助けを求めてるみたいだけど…?」
38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:21:37.98 ID:/2ibYwlY0
赤沢「今はまだ、周りには知られないようにした方がいいわよね?」

杉浦「かもね…」

赤沢「…」

榊原(あっ、赤沢さんが首を横に振ってる)


榊原「そ、そうだよ。両方とも怜子さんが作ってくれたんだ」

望月「へぇ。怜子さんすごいね//」
39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:29:09.00 ID:/2ibYwlY0
昼休み

赤沢「♪」ゴシゴシ

杉浦「…泉美、何してるの?」

赤沢「ん?恒一くんの上履きを綺麗に磨いてるのよ?」ゴシゴシ

杉浦「いや、それは見れば分かるんだけど…」

赤沢「恒一くんがグラウンドで遊んでる間に終わらせちゃわないとねっ!」

杉浦「一途ね…」
43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:37:30.15 ID:/2ibYwlY0
赤沢「ついでに下駄箱も掃除しておきましょう」フキフキ

杉浦「早くしないと榊原くんが戻って来るわよ?」

赤沢「できたっ!」

赤沢「どう?」

杉浦「不自然なくらい榊原くんのところだけピッカピカね…」

赤沢「恒一くんには充実した毎日を送ってもらいたいからね♪」

赤沢「…こっちに来てから数ヶ月経ってるとは言え、まだ不慣れなこともあるでしょうし」

杉浦「泉美…」
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:40:33.57 ID:/2ibYwlY0
赤沢「そろそろ来るかな♪」

杉浦「何で私まで見張ってなきゃいけないのよ…」

赤沢「来た!!」


勅使河原「いやぁサッカー面白かったな!」

榊原「水野くんのシュートすごかったね」

水野「へへっ、まあな!」

勅使河原「…ん?何かサカキのところ、すげー綺麗になってないか…?」

榊原「あれ…本当だ」
46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:44:49.36 ID:/2ibYwlY0
赤沢「ふふっ。私が綺麗にしてあげたのよ恒一くん!」

杉浦「不自然すぎてみんな不思議がってるじゃない…」


水野「奇妙なこともあるもんだな」

勅使河原「サカキ、お前誰かに惚れられてるんじゃね?」

榊原「まさか…」
48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:54:33.89 ID:/2ibYwlY0
教室

綾野「こういっちゃん、手貸して?」

榊原「え?」

綾野「手相見てあげるよ!」

榊原「えっ、綾野さんって手相見れるの?」

綾野「うん、昔占いにハマってた時期があってねぇ~」

榊原「じゃあ、見てもらおうかな」


赤沢「…」チラチラッ
49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 19:59:58.56 ID:/2ibYwlY0
綾野「うーむ…ほほぉ」

榊原「え、なになに?」

綾野「こういっちゃん、君はどうやら今年、人生最大の出逢いがあるようだね」

榊原「そうなの?」

綾野「もしかしたら、もう出逢ってる可能性もある…かもよ?//」

榊原「え…?」

赤沢「……」

久保寺「ほら、そこの二人。授業中に手を握り合って見つめるのはよしなさい」

榊原「あっ、すみません」

綾野「席に戻らなきゃ」

久保寺「あと赤沢さんも前向きなさい。何度も言わせないで下さいね」
57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:19:17.42 ID:/2ibYwlY0
放課後

榊原「さてと…」

勅使河原「サカキー、一緒に帰ろうぜ!」

榊原「あ、ごめん勅使河原。僕、今日から部活に入るんだよ」

勅使河原「えっ?」

赤沢「!?」

勅使河原「何部に入ったんだよ?」

榊原「吹奏楽部」
59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:25:21.51 ID:/2ibYwlY0
赤沢「!?」

勅使河原「吹奏楽?意外だなぁ」

榊原「ちょっと興味があってね」

勅使河原「へぇ…ま、頑張れよ!」

赤沢(演劇部じゃなくて吹奏楽部ですって…!?)

多々良「榊原くん、部室まで案内するよっ!」

榊原「ありがとう多々良さん」

王子「榊原くんが来れば、吹奏楽部も一層華やかになるよ」

猿田「仲間が増えて嬉しいもんじゃのぉ」

赤沢(ぐぬぬ)
61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:30:50.80 ID:/2ibYwlY0
ドドドドド…

千曳「んー?何だこの音は…?」

ドカーンッ

赤沢「千曳先生!!」

千曳「赤沢さん…。ドアを蹴破ってまで何の用だね?」

赤沢「私、今日で演劇部やめます!」

千曳「えっ」

綾野「えっ」

小椋「えっ」

赤沢「私は吹奏楽部に移籍するので、これにて失敬します!」

千曳「…」ポカーン
63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:37:46.23 ID:/2ibYwlY0
吹奏楽部

王子「じゃあ榊原くんにはどの楽器やってもらおうか?」

猿田「トランペットなんて良いんじゃないかのぉ」

榊原「特にやりたい楽器とかは考えてなかったなぁ…」


後輩A「ねぇ、あのカッコイイ人誰かな?」ヒソヒソ

後輩B「王子先輩と猿のクラスメイトらしいよ。今日から入部したんだって」ヒソヒソ

後輩C「しかも、東京から引っ越して来たらしいよ」ヒソヒソ

後輩A「やだ…素敵//」
66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:42:08.50 ID:/2ibYwlY0
後輩A「さ、榊原先輩、ようこそ吹奏楽部へ//」

榊原「あ、よろしくね」

後輩A「あの、私と同じホルン吹いてみませんか?//」

榊原「ホルンかぁ…」

多々良「…」ギロッ

後輩A「ひぇっ…」

榊原「どうしたの?」

後輩「や、やっぱ何でもありませんっ」ササーッ

榊原「?」

多々良「榊原くん、榊原くんは私とトロンボーンを担当してもらうわね」
68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:46:51.82 ID:/2ibYwlY0
後輩B「多々良先輩ひどい…」ヒソヒソ

後輩C「部長の特権をフル活用してるわね…」ヒソヒソ

後輩A「殺されるかと思ったよぅ」ヒソヒソ


榊原「トロンボーンかぁ。わかった!」

多々良「じゃあ、早速練習してみましょうか。私が教えてあげるね」

榊原「よろしくね」

猿田「トランペットの方が良いのにのぉ…」

多々良「ちょっと猿うるさい、黙ってて」
70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:50:53.76 ID:/2ibYwlY0
多々良「じゃあ、まずはお手本見せるね」

~♪

榊原「うわぁ、さすが多々良さん。上手だね」

多々良「そかな//」

榊原「すごい綺麗な音色してたよ」

多々良「ありがとう。じゃあ今度は榊原くんが吹いてみて?」

榊原「え?これ吹くの?」

多々良「余ってるトロンボーンが他になくて…私ので練習させてあげるしかないの」

榊原(で、でもこれ、今多々良さんが吹いてたやつだし…)

多々良「ほら早くっ」
71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 20:55:32.44 ID:/2ibYwlY0
榊原「いや…でも…」

多々良「やっぱ…嫌だよね……」

榊原「えっ…?」

多々良「そうだよね…汚いよね……」ウルッ

榊原「い、いや、汚くなんてないけどさ…」

榊原「その、本当に使っちゃって良いのかなって…」

多々良「いいよ?使って…?」

榊原「で、では…」

多々良「…」ニヤッ

ガラッ

赤沢「ご機嫌よう、皆さん」
76 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:02:06.04 ID:/2ibYwlY0
多々良「赤沢さん!?」

榊原「やあ、赤沢さん」

猿田「突然どうたんじゃ?」

赤沢「お猿、そこどいて」

猿田「すごい剣幕じゃのぉ…」

赤沢「多々良さん。いえ部長、今日から私も吹奏楽部に入部するわ!」

多々良「そ、そう…」

多々良(チッ)

榊原「赤沢さん演劇部はいいの?」

赤沢「私、ずっと吹奏楽に興味があったのよ?」

榊原「へー。一緒だね」
79 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:13:01.83 ID:/2ibYwlY0
多々良「それはそうと、ほら榊原くん!練習、練習!」

榊原「う、うん」

榊原(あ…湿ってる……まぁ当たり前だけど)

~♪

多々良「そうそう、その調子よ」

多々良(ふふ…今マウスピースの中で私と榊原くんの唾液が混ざり合ってるのね…)

多々良「んふっ」ジュンッ
82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:24:55.24 ID:NMvHSiW40
有田「吹奏楽部に」
綾野「入部」
小椋「しに」
鳴「来ました」
88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:44:33.28 ID:/2ibYwlY0
赤沢「ちょっと多々良さん」

多々良「何?赤沢さん」

赤沢「恒一くんは気胸を患ってるんだから、管楽器はダメよ」

多々良「う…」

猿田「それもそうじゃのぉ」

王子「ごめんよ榊原くん、僕らももっと早く気付いてれば…」

榊原「大丈夫だよ、気にしないで」

多々良「…じゃあ、榊原くんは指揮をやってもらいましょう」
91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:48:18.02 ID:/2ibYwlY0
榊原「指揮者か…緊張しちゃうな」

多々良「赤沢さんはサックスね」

赤沢「わかったわ」

多々良「それじゃあ皆、通しでやってみましょう」

~♪

榊原(へぇ…赤沢さんサックス上手いなぁ)

榊原(!?)

榊原(た、多々良さんのパンツ見えてる…!//)

多々良(ふふっ…目に焼き付けるのよ、榊原くん)
97 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:52:22.49 ID:/2ibYwlY0
榊原(ワァオ…パープル……じゃなくてっ//)

多々良(あ…榊原くんに見られてると思うとまた…//)ジュンッ

赤沢(むっ…)

赤沢(多々良め…私の恒一くんに色仕掛けするなんて…)

赤沢(わ、私だって…!)

チラッ

榊原(!? 赤沢さんまでパンチラしてる…!//)
99 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 21:56:30.20 ID:/2ibYwlY0
榊原(オオォ…ブラック……ってだから違うっ//)

榊原(あっ…)ムクムクッ

王子(!?)

後輩A(や、やだ…榊原先輩……勃起してる//)

多々良(ふふっ)

赤沢(ふふふっ)

榊原(は、恥ずかしい//)

榊原(でも…でも皆に見られてると思うと…僕はっ!)ギンギン
103 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:01:56.91 ID:/2ibYwlY0
多々良「今日はこれくらいにしましょう」

猿田「そうじゃのぉ」

榊原(やっと終わった…)

後輩A「榊原先輩、お疲れ様でした!//」

榊原「う、うん」

後輩B「じゃあな猿」

猿田「気をつけてのぉ」

榊原「疲れたぁ。家に帰ったら少し横になろう」
107 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:06:43.94 ID:/2ibYwlY0
赤沢「……」

赤沢(よ、よし!恒一くんの後をつけて行きましょう)

赤沢(べ、別にストーカー行為じゃないわよね…)


榊原「今日のご飯何だろうなー」

赤沢「…」

赤沢(せっかく来たんだし…中に入ってみようかな…)
108 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:10:41.92 ID:/2ibYwlY0
恒一の部屋

榊原「ふぅ。少し横になろう」

榊原「zzz」


天井裏

赤沢「あ…恒一くん寝てる…」

赤沢「寝顔かわいい//」

赤沢「チューしてあげたいなぁ//」

赤沢「…」

赤沢「ちょっと降りてみようかな…」
112 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:15:53.49 ID:/2ibYwlY0
榊原「zzz」

赤沢「来ちゃった//」

榊原「ん~…zzz」

赤沢「キャッ// かわいい//」

赤沢「ちゅ、チューしちゃうわよ…!」ドキドキ

チュッ

榊原「むにゃ…?」

タタタッ ガタンッ

榊原「ん…?何だろう今の音…」
114 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:18:20.79 ID:/2ibYwlY0
怜子「恒一くん、ご飯できたわよー」


榊原「はーい!」



赤沢「行っちゃった…」
115 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:23:19.65 ID:/2ibYwlY0
恒一「あー美味しかったぁ」

赤沢(来たワァ!)

恒一「ん?あれ?ノートなんて広げてたっけ…?」

恒一「あれ?宿題全部やってある!?」

赤沢(ふふっ…私がやっておいてあげたよ?//)

恒一「あれー?」

恒一「寝ぼけてたのかなぁ。でもこれ、何か女の子っぽい字だな…」

恒一「???」

恒一「ま、いいか」
117 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:28:12.86 ID:/2ibYwlY0
恒一「宿題もやってあるし…暇だな」

恒一「……」

恒一「……」ゴソゴソ

赤沢(? 何してるのかな…)

恒一(久しぶりに…)

赤沢(えっ…?ちょっ…恒一くん!?//)

恒一「ふぅふぅ…はぁふぅ…んんっ」

赤沢(やだ、これって…お、オナ…//)

恒一「ああっ」
122 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:33:32.47 ID:/2ibYwlY0
恒一「はぁはぁ…」

ギシ…ミシミシッ

恒一「ん?…あっ…ううう」

恒一「ウッ……」

恒一「ふぅ」フキフキ ポイッ

ギシギシッ ミシッ

恒一(今日はラップ音が凄いな…)

恒一「お風呂に入るか」


赤沢「ふぅ…」
124 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:38:27.97 ID:/2ibYwlY0
赤沢(今の内にザーメン拭いたティッシュ回収しなきゃ!)

ガラッ

赤沢(えっ…?)

怜子「…」

赤沢(怜子さん?)

怜子「んーと…」ガサゴソ

赤沢(やだ…ゴミ箱漁ってる…まさか!)

怜子「ふふ。恒一くんのザーメン付きティッシュみっけ♪」

赤沢(何てはしたない…!)
127 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:41:39.52 ID:/2ibYwlY0
怜子「ふふっ」

ガラッ

恒一「あー、いいお湯だった」

怜子「あっ」

恒一「えっ」

恒一「…怜子さん?ここで何を?」

怜子「いや、あの……分度器を借りにね!」

恒一「分度器ですか?いいですよ、はい」

怜子「ありがとう、じゃあっ」ガラッ

恒一(何に使うんだろ…)
130 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:45:42.96 ID:/2ibYwlY0
恒一「さてと…今日は疲れたし、もう寝よう」カチッ

赤沢(あぁ…暗くてよく見えない!)

恒一「zzz」

赤沢(そう言えば、ここ案外冷えるわね…)

赤沢「あ、そうだ。私も布団に入ればいいじゃない!」

赤沢「今行くわね、恒一くん//」

ガタゴトッ

スタッ

赤沢「ふふっ」
134 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:50:21.03 ID:/2ibYwlY0
恒一「zzz」

赤沢「よいしょっと」モゾモゾ

恒一「んん~」

赤沢「ふふっ。あったかい//」

恒一「zzz」

赤沢「なんて可愛い寝顔…まるで天使のようだわ」

赤沢「それに…恒一くんの匂いがする…//」

恒一「スーピー スーピー」

赤沢「あっ、恒一くんの息吹が…//」
138 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:54:25.89 ID:/2ibYwlY0
恒一「うーん…」

ぎゅーっ

赤沢(え…ちょっ…//)

恒一「zzz」ぎゅっ

赤沢(こ、こここ恒一くんに抱きしめられてりゅ//)

恒一「赤沢…さん……zzz」

赤沢「え…」

赤沢(も、もしかして私の夢でも見てるのかな//)
142 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 22:57:29.82 ID:/2ibYwlY0
恒一「泉美ぃ…」

赤沢「ッ!?」

恒一「……好き」

赤沢「~~~ッ!!//」

恒一「zzz」

赤沢「う、嬉しい!私も恒一くんのこと大好き!!」ぎゅうっ

恒一「むにゃ?……ん?…えっ!?」

赤沢(しまった…)
145 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:02:37.23 ID:/2ibYwlY0
恒一「え……ちょ、え?」

赤沢「……」

恒一「あ、赤沢さん!?」

赤沢「こ、こんばんは、恒一くん」

恒一「いや…え?何で赤沢さんが僕の布団の中に…?」

赤沢「目が覚めても…抱きしめたままなのね」

恒一「あっ、いや、これは…//」

赤沢「このまま…」

恒一「えぇ?」

赤沢「このままで…いいよ?//」
147 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:06:52.53 ID:/2ibYwlY0
赤沢「恒一くん…あったかいね//」

恒一「赤沢さん…」

赤沢「…ねぇ、何の夢見てたの?」

恒一「へ?」

赤沢「寝言で、私の名前呼んでたから」

恒一「えっ、そうだったの?//」

赤沢「うん。…ねぇ、教えてよ」

恒一「そ、それは…もちろん赤沢さんの夢だよ…」

赤沢「それは分かってる。どんな夢?」

恒一「それは……」
149 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:10:49.40 ID:/2ibYwlY0
赤沢「早く教えて…」

恒一「…笑わないって約束してくれる?」

赤沢「もちろんよ」

恒一「そ、その…」

恒一「赤沢さんと…キス、してる夢……」

赤沢「……」

恒一「ご、ごめんっ」

赤沢「何で謝るの?謝る必要なんて、ないよ?」

恒一「赤沢さん…?」

赤沢「私もたまにね、見るの…」

赤沢「恒一くんと、キスしてる夢」
151 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:14:36.87 ID:/2ibYwlY0
恒一「あ、赤沢さんも…?//」

赤沢「うん…」

赤沢「…ねえ。やっぱ私たち、どこかで会ったことない?」

恒一「実は…僕もそんな気がしてた…」

赤沢「何でだろ…不思議ね」

恒一「うん…」

赤沢「恒一くん」

恒一「ん?」

赤沢「夢のつづき…しよっか?」
160 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:20:43.47 ID:/2ibYwlY0
恒一「夢の…つづき…?」

赤沢「そう、夢のつづきを…現実で、ね……」

赤沢「ん…」ちゅっ

恒一「むぐ……ん…」

赤沢「恒一くん…私、今すっごく幸せ」

恒一「ぼ、僕もだよ」

赤沢「好き…」

赤沢「ううん、ずっと好きだった。きっと、病院で会う前から」

赤沢「ずっと好きだった…。そんな気がするの…」

恒一「僕もきっと…赤沢さんのこと、ずっと好きだったんだと思う」
167 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:25:38.84 ID:/2ibYwlY0
赤沢「…大好き!恒一くん大好き!!」

恒一「僕も赤沢さんが好きだ!」

赤沢「恒一くん…//」

恒一「ところで…」

恒一「何で僕の布団、いや…何で僕の家にいるの?」

赤沢「あ…いや…それは……」

赤沢「侵入しちゃった//」

恒一「赤沢さん…」

恒一「可愛いなぁ、もぉ//」

赤沢「やんっ//」
170 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:28:38.03 ID:/2ibYwlY0
赤沢「えへへ…へへ……ふぇ………」

赤沢「…ふぇ?」

赤沢「ゆ、夢!?」




赤沢「そ、そんな…」ガックシ
174 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:32:52.73 ID:/2ibYwlY0
赤沢「ハァァァ……」どよーん

杉浦「だ、大丈夫?朝からどんよりしちゃって…」

赤沢「ええ…」どよーん

杉浦「あ、榊原くん。おはよう」

榊原「おはよう、杉浦さん。…それに、赤沢さんも」

赤沢「おはよ…」

榊原「どうしたの?調子でも悪いの…?」

赤沢「いえ、別に…ハハハ」
177 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:35:38.11 ID:/2ibYwlY0
赤沢「ほら、早く教室に行きましょう…」どよーん

榊原「赤沢さん」

赤沢「何…?」どよーん

榊原「…握手、してもらってもいいかな?」

赤沢「ふぇ?」

榊原「お願い」

赤沢「わ、わかった…」

ぎゅっ

赤沢「//」

榊原「やっぱり…」

赤沢「え…?」
181 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:39:38.56 ID:/2ibYwlY0
榊原「ほら、前に赤沢さんも煎ってたね?」

榊原「どこかで会ったことがある…手が覚えてるって」

赤沢「確かに言ったわね。でも…私の勘違いだったのかも…」

榊原「そんなこと、ないと思う」

赤沢「えっ?」

榊原「勘違いじゃないと思うよ。だって…」

赤沢「だって……?」

榊原「だって、僕の手も、赤沢さんを覚えてるから」

赤沢「ッ!!」
185 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:44:51.90 ID:ZpKwAAR20
見崎だったらこうなるのか?

見崎「榊原君に尽くします」

見崎「…というわけで料理を教えてください」

榊原「…それを尽くす本人にお願いしちゃうのか」
186 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/18(日) 23:45:22.13 ID:/2ibYwlY0
榊原「きっとどこかで…会ったことがあるんだよ。僕たち」

赤沢「恒一くん…」

杉浦(お邪魔みたいね…先に教室行ってよっと)

榊原「赤沢さんの手も、あったかいね」

赤沢「恒一くんこそ」ぎゅっ

榊原「…//」

赤沢「…ねぇ、このまま教室行かない?」

榊原「え…手をつないだままてこと?」

赤沢「うんっ//」

榊原「いいよ。行こう、赤沢さん」

赤沢(きっとこれは、夢じゃないよね)

榊原「どうしたの?ほっぺたつねって…」

赤沢「何でもない!ほら、行くわよ♪」



おわり

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