1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:18:47.08 ID:Kz+gu8z50
水野「そうなんだよ。熱も38度もあってさ」

榊原「それは大変だね…。お大事にって伝えといてよ」

水野「……は?」

榊原「…え?」

水野「それだけ?」

榊原「それだけって?」

水野「いやだから、『じゃあ今日お見舞いに行くよ』とか…」

榊原「え…?」

引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332220727/

3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:24:25.70 ID:Kz+gu8z50
水野「実はな、昨日からずっとうなされててさ…」

水野「お前の名前をずっと呼んでるんだよ…」

榊原「えっ、何で?」

水野「俺に聞かれても分からん」

水野「とにかく、お前に会いたがってるっぽいんだよ」

榊原「……」

水野「だから今日、お見舞いに来てくれないか?」

榊原「わかった、行かせてもらうよ」

榊原(沙苗さんにはお世話になったしな)
8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:45:29.65 ID:Kz+gu8z50
放課後

榊原「水野くん、行こうか」

水野「おう。…と言いたいところだが」

水野「すまん、俺これから部活なんだよ」

榊原「そう言えば、水野くんバスケ部なんだっけ?」

水野「ああ。この紙に俺んちまでの地図が書いてあるから、先に行っててくれ」

榊原「わかった。じゃあ、部活頑張ってね」
10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:49:07.63 ID:Kz+gu8z50
榊原「えーと…この辺だよな…?」

榊原「水野くんが描いた地図、ざっくりしすぎてて難解だな…」

榊原「水野、水野…」

榊原「あった!ここだな」
13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:59:09.63 ID:Kz+gu8z50
沙苗の部屋

沙苗(はぁ…気だるい……)

沙苗(こうやって風邪引いて寝てると、妙にムラムラするわ…)

沙苗「オナニーでもしようかな…」

沙苗「んっ…あっ」スリスリ

沙苗「ああっ…恒一くん…!」クチュクチュ

沙苗「恒一くんに会いたい…」クチュピチャ

ピンポーン

沙苗「誰か来た…」

沙苗「ったく誰よ…。せっかくオナニーしてたのに邪魔しやがって…」

沙苗「おまけに風邪だっつのに…」
14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:05:34.32 ID:Kz+gu8z50
沙苗「あー…ベッドから出るのかったるい」

沙苗「無視しよ…」

ピンポーン、ピンポーン

沙苗「…うっせぇーなぁ」

沙苗「わかりました、行きますよ」イライラ

沙苗「ったくどこのアホだよ…」イライラ

ガチャッ

沙苗「どちらさ……ま……?」

榊原「あっ、すみません。一人だったんですか?」

沙苗「こ、恒一くん…!?」
16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:15:43.87 ID:Kz+gu8z50
榊原「すみません、せっかく寝てたのを邪魔しちゃって…」

沙苗「そんな…気にしないで?」

榊原「はい…」

沙苗「もしかして、お見舞いに来てくれたの…?」

榊原「はい。猛くんから風邪で寝込んでるって聞いて…」

沙苗「それで、わざわざ?」

榊原「沙苗さんのこと、心配だったもので」

沙苗「//」キュンッ
18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:29:23.16 ID:Kz+gu8z50
沙苗「ありがとう、恒一くん」

沙苗「とりあえず、中に入って?」

榊原「はい。おじゃまします」

沙苗「こっちが私の部屋よ」

榊原「へえ…ここが…」

沙苗「ま、大した部屋じゃないし何も出来ないけどね」

榊原「いえいえ、それより早くベッドで横になってください」
19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:32:21.21 ID:Kz+gu8z50
榊原「待ってて下さいね、今氷枕変えて来ますから」

沙苗「うん、ありがと…」

ガチャッ バタン


沙苗「恒一くんは優しいなぁ…//」

沙苗「何だか涙出てきちゃったよ…」ゴシゴシ
21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:38:02.68 ID:Kz+gu8z50
ウッ
23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:41:26.52 ID:Kz+gu8z50
榊原「もって来ましたよ」

沙苗「ありがとう。ごめんね、迷惑かけちゃって」

榊原「迷惑だなんて…そんな事ありませんよ」

榊原「沙苗さんには、入院してる時に沢山お世話になったんですから、当然です」

榊原「だから、今度は僕を頼ってくださいね」ニコッ

沙苗(あ…どうしよう…胸がときめいちゃう…//)
24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:48:27.85 ID:Kz+gu8z50
榊原「猛くんが来るまで、ここにいますね。一人じゃ心細いでしょうし」

沙苗「ふふっ、嬉しいこと言ってくれるねぇホラー少年」

榊原「ほらほら、寝てなきゃダメですよ?」

沙苗「そうね」


沙苗(まさか恒一くんに介抱される日が来るなんて、夢にも思ってなかった…)

沙苗(今日は最悪な日だと思ってたけど、最高にラッキーデーだわ)

沙苗「…」チラッ

榊原「…」ニコッ

沙苗(どうしよう…またムラムラして来た…)
25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:52:07.70 ID:Kz+gu8z50
沙苗(どうせ布団かぶってるし…バレないわよね…)

沙苗「……」

沙苗「……」クチュッ

榊原(何だ?今の音…。氷枕の音かな?)

沙苗「……」

沙苗「……」クチュッ

榊原(あ、また変な音が…)

榊原(それに沙苗さん、何かモゾモゾしてるっぽいけど…)
28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:58:51.74 ID:Kz+gu8z50
沙苗「……」

クチュ…クチュッ

沙苗(わ、私ってば恒一くんがすぐ横にいるのに、何て事を…)

クチュッ、ピチャ…

沙苗(でも…この背徳感……正直たまんない…!)

クチュクチュ、クチュッ

沙苗(恒一くん…恒一くん…!!)

ピチャピチャピチャッ クチュクチュ

沙苗「…ッ!……ッッ!」

榊原「さ、沙苗さん大丈夫ですか…?」
32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 16:22:43.59 ID:Kz+gu8z50
沙苗「だ、だいじょ…ッぶ……へ…いき…ッ!」

榊原「でも…呼吸も荒くなってますよ…?」

沙苗「あっ!」

榊原「沙苗さん!?」

沙苗「ウッ……ハァハァ」

榊原「どうしたんですか…?今度は急にぐったりしちゃって…」

沙苗(イッちゃった…)

榊原(あれ…何か変な匂いが…)
34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 16:37:41.68 ID:Kz+gu8z50
榊原「沙苗さん、すごい汗ですよ…?」

沙苗「え、そ、そうかな?あはは」

榊原「タオル持って来ますね」

沙苗「うん、洗面台の横にあるから」

榊原「わかりました」



沙苗「バレてないわよね…?」

沙苗「うわ…布団の中に匂いがこもってる…」
37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 16:55:11.41 ID:Kz+gu8z50
沙苗「空気中に分散させないと」パタパタ

ムワッ…

沙苗「やば……部屋中に匂いが…!」

ガチャッ

榊原「お待たせしました」

榊原(ん…何だこの違和感のある匂い…)

沙苗「あ、ありがとう恒一くん//」
38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 16:59:57.43 ID:Kz+gu8z50
沙苗「ふぅ。冷たくて気持ち良い//」

榊原「安静にしてて下さいね」

沙苗「パジャマの中も拭いちゃおうっと//」フキフキ

榊原「//」サッ

沙苗「ふふっ。別に脱いでるわけじゃないんだから、顔背けなくてもいいのに」

榊原「いや、でも…」

沙苗「あ、恒一くん」

榊原「はい?」

沙苗「背中…拭いてもらえると助かるんだけど//」
40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 17:10:03.90 ID:Kz+gu8z50
榊原「ええっ?」

沙苗「自分じゃ上手く拭けないから…お願い」

榊原「わ、わかりました…」

沙苗「じゃあ、拭いて…」スルッ

榊原「…//」

沙苗「見て拭かなきゃちゃんと出来ないよ?」

榊原「は、はい」プルプル

沙苗(恒一の手、震えてる…)

沙苗(ったく可愛いなぁ//)
41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 17:16:22.26 ID:Kz+gu8z50
沙苗「…恒一くん、もう少し強めに拭いて?」

榊原「は、はい」フキフキ

沙苗「もうちょっと、強く」

榊原「こ、このぐらいですか?」フキフキ

沙苗「うん、そのぐらい」

パチッ

榊原「ん…?」

ファサッ

榊原「わわっ!」

榊原(どうしよう…勢いでブラジャーが外れてしまった…//)

沙苗「恒一くんの…エッチ//」
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 17:25:53.60 ID:Kz+gu8z50
榊原「ご、ごめんなさい!そんなつもりじゃ//」

沙苗「ふふっ。知ってます//」

沙苗「恒一くんがそんな子じゃないって事ぐらい、ね…」

榊原(良かった…)

沙苗「下着替えようと思ってたし、ちょうど良かったわ」

榊原「そうなんですか…」

沙苗「…ねえ、そこのタンスから代わりの下着取ってもらえる?」

榊原「えっ?」

沙苗「一番下の段に入ってるから」
49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 17:49:14.97 ID:Kz+gu8z50
榊原「わ、わかりました」

沙苗「ふふっ」

榊原「あの…どれ持っていけば良いですか?」

沙苗「好きなの持って来て?恒一くんがいいと思ったものでいいから…」

榊原(そ、そう言われても…)

榊原(どれにしよう…迷うな…)
51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 17:54:04.92 ID:Kz+gu8z50
榊原(これにしとおこうかな…)

榊原「沙苗さん、持って来ましたよ」

沙苗「ありがとう」

沙苗(ネイビーブルーか…)

榊原「//」

沙苗「あと、もう一つ頼んでもいいかな?」

榊原「はい、何でも言ってください」

沙苗「脱いだ下着、洗濯機に入れてきてもらえる?」

榊原「え…それは…」
54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 18:03:40.01 ID:Kz+gu8z50
沙苗「お願いっ」

榊原「わ、わかりました」

沙苗「じゃあ…はい、これ」

榊原(うわぁ、あったかい…)

榊原「い、行ってきます」

沙苗「いってらっしゃい♪」

ガチャッ

バタン
56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 18:10:14.15 ID:Kz+gu8z50
洗面所

榊原「さ、沙苗さんの脱いだばかりの下着…」

榊原「汗でびっしょりだ…」

榊原「!?」

榊原「縦すじのスミがある…?これって…」

榊原「あ…ヌルヌルしてる…」

榊原「…ちょっとだけ、ちょっとだけ」

榊原「すみません、沙苗さん!」ぺろっ
62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 18:35:20.59 ID:Kz+gu8z50
榊原(沙苗さん…!沙苗さんっ!)

ぺろぺろっ

榊原(美味しいよ沙苗さん!)

榊原(ええいっ顔ごと埋めてしまえ!)

榊原(ああ…いい匂い//)

沙苗「…何してるかなぁ?恒一くん」

榊原「!?」

榊原「さ、沙苗さん、これは…違うんです!」

沙苗「何が違うのかなぁ?」
65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 18:40:34.25 ID:Kz+gu8z50
榊原「こ、これは!つまり…!」アタフタ

沙苗「…おいで?」ギュッ

榊原「さ、沙苗さん…」


沙苗の部屋

沙苗「それで…さっきは何してたの?」

榊原「……」

沙苗「言って?」

榊原「…沙苗さんのパンツの匂い、嗅いでました」
68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 18:44:19.99 ID:Kz+gu8z50
沙苗「それと?」

榊原「な、舐めました…」

沙苗「何を?」

榊原「…愛液を」

沙苗「…ふ~ん。恒一くん、そんな事までしてたんだ?」

榊原「ごめんなさいっ!」

ギュッ

榊原「…?」

沙苗「…私が、怒ってると思った?」

沙苗「怒るわけないでしょ…」ぎゅっ
69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 18:48:19.02 ID:Kz+gu8z50
榊原「え……怒らないんですか…?」

沙苗「当たり前じゃない。だって…」

沙苗「嬉しいから//」

榊原(う、嬉しい…?)

沙苗「恒一くんが私の匂い嗅いでくれるなんて、すっごく嬉しい…」

榊原「沙苗さん…?」

沙苗「……どんな匂いだった?」

榊原「え…」

沙苗「教えて?」

榊原「………沙苗さんの匂いがしました」
72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 19:12:21.08 ID:Kz+gu8z50
沙苗「ふふ…私の匂いって言われても、どんな匂いか分からないよ」

榊原「…いい匂いでした」

沙苗「榊原くん…」

榊原(か、顔が近い…//)

沙苗「あ…」ヨロッ

榊原「! 沙苗さんしっかり!」

沙苗「ごめん、ちょっと眩暈がしちゃって」

榊原「寝てなきゃダメですよ…」

沙苗「そうだね…」
73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 19:16:43.56 ID:Kz+gu8z50
榊原「ほら、ベッドに…」

沙苗「…恒一くんも、入って?」

榊原「え?」

沙苗「添い寝してくれなきゃ…やだ」

榊原「そ、そんな事言われても」

沙苗「じゃあ寝ないっ」

榊原「わ、わかりました、一緒に寝ますから…」

沙苗「ふふっ」
75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 19:20:56.67 ID:Kz+gu8z50
ガチャッ

水野「姉貴ー、榊原ー、ただいまー!」


沙苗「スヤスヤ」

榊原「zzz」

水野「」


水野「抱き合いながら寝てやがる…」

水野「二人とも、幸せそうだ…」

水野「…おやすみ」




おわり

おすすめSS