1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:28:07.18 ID:hdBFiok30
伊佐坂家

甚六「ふんふん~♪」

難物「おい、甚六。何やってるんだ?」

甚六「何って、洗車だけど」

難物「そんなのは見ればわかる」

難物「こんな時期になぜ勉強とは別のことをしてるのかを聞いているんだ」

甚六「それは……」

引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1386088087/

6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:32:18.07 ID:hdBFiok30
難物「のんきに洗車してる暇なんてないのは」

難物「お前が一番よく知ってることじゃないのか」

甚六「で、でも、俺がやらなければ誰も車を洗わないじゃないか」

甚六「だからこうやって」

難物「お前は車の心配よりまず自分の心配をしろ!」

甚六「オヤジ……」
9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:35:55.91 ID:hdBFiok30
難物「そもそも、お前昨日は何やってたんだ」

甚六「言ったろう。昨日は予備校に行ったって」

難物「嘘をつくな」

甚六「う、嘘じゃないって。息子を信用しろよ」

難物「近くのデパートのカフェで漫画を読んでいたんだろ」

甚六「どうしてそれを!?」

難物「昨日、サザエさんが見かけたそうだ」

甚六「サザエさんが……うかつだったな」
14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:38:58.06 ID:hdBFiok30
難物「どうせ、いつもそういう要領で予備校をサボっているのだろう」

甚六「違うって。昨日はたまたま」

難物「とにかく、次またこんなことがあったら」

難物「この家から追い出すからな」

甚六「オヤジ、いくらなんでもそれはないだろ」

難物「どこの親が働きもせず遊びほうけてる奴なんかを」

難物「息子として家に置き続けてくれるというんだ」

甚六「……」

難物「覚えておくように」

スタスタスタ
15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:40:39.50 ID:hdBFiok30
甚六「なんだよ。オヤジ、あそこまで言うことないだろ」

甚六「俺だってこれでもちゃんとやることやってるんだ」

浮江「兄貴、元気出して」

甚六「でも」

浮江「お父さん、きっと虫の居所が悪かったのよ」

甚六「……」
17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:42:46.04 ID:hdBFiok30
甚六「仕方ない。参考書を買いに行くか」

甚六「お袋、ちょっと出かけて来るよ」

軽「まあ、またどこか遊びに行くの?」

甚六「違うよ! 参考書買いに行くんだって!」

軽「本当でしょうね」

甚六「当たり前だろ。行ってきます!」
18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:43:55.44 ID:hdBFiok30
甚六「クソ」

甚六「オヤジもおふくろも全然俺のこと信用してない」

甚六「本当やる気なくなるよ」

サザエ「あら、甚六さん」

甚六「あ、サザエさんこんにちは」

サザエ「こんにちは。これから、ドライブ?」

甚六「い、いえ。そこの書店まで本を買いに」

サザエ「あら、そうなの」
22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:46:52.86 ID:hdBFiok30
サザエ「面白い雑誌や漫画が見つかるといいわね」

甚六「あ……今日は参考書を買うつもりです」

サザエ「まあ」

サザエ「甚六さんが?」

サザエ「ごめんなさい、この前甚六さんが漫画を読んでいらっしゃったから」

サザエ「私ったらてっきりぃ。参考書なんて感心ねー」

甚六「そ、そんなことないです。それじゃ、僕はそろそろ……」ギリ
27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:50:54.71 ID:hdBFiok30
サザエ「そうね。引き止めちゃってごめんなさいね」

サザエ「受験勉強、がんばってね。それじゃ」

甚六「ありがとうございます、それでは」

甚六「……」

甚六「チッ」

甚六(俺のことをオヤジに告げ口したくせによく話しかけられるな)

甚六(近所のクソババアくせに)
29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:54:37.85 ID:hdBFiok30
伊佐坂家

甚六「ただいまー」

甚六「あれ? 玄関に知らない靴がある」

甚六「ああ、ノリスケさんが原稿を取りに来てるのか」

甚六「どうでもいいな」

甚六「部屋に戻って大人しく勉強するか」
30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 01:57:25.85 ID:hdBFiok30
甚六「ん」

甚六「オヤジたちの話声が聞こえるぞ」



ノリスケ「伊佐坂先生ー、お願いしますよ」

ノリスケ「もう原稿ができあがっていなければいけない時間帯じゃないですかー」

難物「そう言われてもね」

難物「こっちにも色々事情ってものがあったんだ」

ノリスケ「またそんなことをおっしゃってぇ……」
33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 02:02:32.77 ID:hdBFiok30
難物「嘘じゃない」

ノリスケ「では、とりあえず聞こうじゃないですか」

ノリスケ「執筆が遅れた言い訳を」

難物「息子だよ」

ノリスケ「甚六君のことですか?」

難物「ああ。君も知ってのとおりアイツはあの体たらくだ」

難物「身分を弁えもせず遊んでばかりいる」

難物「あいつの将来を考えているととてもじゃないが執筆に集中できないのだよ」
34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 02:06:36.09 ID:hdBFiok30
甚六「オヤ……ジ……!」

甚六「執筆が進まないのは自分のせいなのに」

甚六「それを俺のせいにして……!」

ガチャ!!

甚六「……」

難物「なんだ、甚六。帰ってたのか」

甚六「……」

ノリスケ「どうしたんだい、甚六君?」

甚六「イイイイ゛アア"あああああああああああぁ゛ぁ゛ぁっ!!」

難物「じ、甚六!?」
39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 02:15:23.45 ID:hdBFiok30
甚六「やってられねえええよおおおお」

甚六「オヤジイイイイイイイイイイイ゛゛゛ィィィ!!」

難物「甚六、落ち着け」

難物「ノリスケ君もいらしてるんだぞ」

ノリスケ「あはは。まあまあ、先生も甚六君も冷静に」

甚六「るせえええっ!!」

ビュン

パリン!!

ノリスケ「ヒ、ヒエー!」

難物「こ、こら。花瓶なんか投げるなっ。とにかく落ち着きなさい……!」
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 02:22:21.52 ID:hdBFiok30
甚六「うぜえ」

甚六「うぜえウゼエ」

甚六「ウゼエエエエエエ ガアアアアアア! 死ね死ね死ね!」

甚六「ンゴゴゴゴゴォォォォ」

難物「お、おい、軽。甚六がおかしくなった」

難物「いないのか!? 浮江!」

甚六「いねえよクソオヤジ!!!!」

ドスッ

難物「うごっ……!」
47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 02:29:29.70 ID:hdBFiok30
ノリスケ「え、えっと……」

ノリスケ「お邪魔みたいなんで僕はそろそろこの辺で失礼しますー」

スタスタスタ

甚六「逃がすな、ハチ!!」ピー

ハチ「ガルルルルル」

ハチ「バウ! バウ!!」

ガリ

ノリスケ「う、うわあああああぁぁ……ぁぁ!!」

ガリガリ グチュグチュグチュ…
ハチ「ハグハグハグ!!」
60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04(水) 02:48:54.90 ID:hdBFiok30
END

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